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ラン展 川口市立グリーンセンター

2012年08月18日 06時20分02秒 | 盆栽・桜・花・木・緑・動物
ラン展 川口市グリーンセンター
 
ラン展の季節である。後楽園で開かれている世界ラン展に出かけようかと思ったが、「ちょっと待て。花の県・埼玉だから近くにランの展覧会があるはず」と思いついたのが、「川口市立グリーンセンター」だ。

ここなら浦和から自転車でも行ける距離だし、天気もいい。10年2月、いつものママチャリにまたがって訪ねると、案の定、観賞温室(ランの温室)で洋蘭展をやっていた。もう9回目になるという。

このグリーンセンターは、埼玉洋蘭会の初代会長で、大正製薬会長だった上原正吉氏がカトレヤのコレクションを寄贈したこともあって、野生種、園芸種合わせて約1200種、3500鉢のカトレヤを育てていることで知られる。その展示はさすがに見ごたえがある。カトレヤは「ランの女王」と呼ばれるのはご承知のとおりだ。

今年の主役は「リカステ」で、特別展示されていた。昨年の世界ラン展で日本大賞を受賞、人気を集めている。もともとはアンデスなどの涼しい高地の木に着生しているもので、その清楚な姿は「森の妖精」にたとえられる。(写真)

ギリシャ神話のトロイ王国最後の王の娘「リュカステ」にちなんで名づけられた。日本はリカステの育種では世界でも抜群の技術を誇るという。いくつかの品種があり、昨年の受賞はショールヘブン種の「ヨーコズデライト」だった。

日本の洋蘭栽培発祥地とされる新宿御苑からもあまり聞きなれない名を持つ珍しいランがいくつか出品されていて、興味をそそった。

温室の外に出ると広大な園内は、蝋梅や紅白の梅はもちろん、黄や赤のマンサクも花をつけ、ネコヤナギのつぼみもふくらんで、春を迎えようとしていた。

ウイークデーに行くなら、幼児づれや老夫婦がほとんどで人ごみもなく、すばらしい別天地だ。





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