新古今和歌集の部屋

和漢朗詠集6 雨 筆者不明巻子本コレクション


長 樂 鐘 聲 花

外 盡 龍 池 柳

色 雨 中 深


さくら    
  がり   ぬると
 雨は       も
  ふり     はな
           の
きぬ      かげに
  おな      かく
 じくは       れ
            ん


  雨
闕舌贈閻舎人 銭起(和漢朗詠集は李橋)
二月黄鸝上林に飛び、
春城紫禁暁に陰陰たり。
長楽の鐘声花外に尽きぬ。
竜池の柳色雨中に深し。
陽和も散ぜず窮途の恨み。
霄漢長く懸く捧日の心。
賦を献じて十年猶未だ遇ず。
羞らくは白髪を将って華簪に対するを。

拾遺   よみ人知らず
桜がり雨はふりきぬ同じくは
 ぬるとも花の蔭にかくれん

約640×31cm

平成30年12月25日 參點壱
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