新古今和歌集の部屋

新古今和歌集 文永本 冷泉家時雨亭文庫 蔵書


冷泉家時雨亭叢書

新古今和歌集 文永本

 

 

 

               朝日新聞社




冷泉家時雨亭叢書 第四期 第四十回配本

第五巻 新古今和歌集 文永本

 

編者:財団法人冷泉家時雨亭文庫

初版:2000年4月1日

発行:朝日新聞社

解題 島津忠夫 赤瀬信吾

 

三冊

第一冊 真名序、仮名序、春夏秋

第二冊 冬賀哀傷離別羇旅

第三冊 戀一二三四五

第四冊に分かれていたと思われるが、第四冊は無し。

 

奥書により、大夫阿闍梨円嘉本を円嘉から直接、明恵上人の門弟の禅忍坊明信が借り、書写した伝本と推察され、書写年が文永十一年(1274年)と明らかにできる最古の写本。

円嘉本は、藤原定家と藤原家隆がそれぞれ書写した新古今和歌集を底本及び校合本としている。そのため、定家真筆本からは、定本、京本、京極本、京極実筆と、家隆真筆本からは隆本、壬生自筆本と異同が注記されている。

また、隠岐合点、選者名注記が附されており、隠岐合点は、残歌右肩合点型となっている。選者名注記は、有定隆雅型だが、恋歌一の途中からナ宀阝牙の部首省略型となっている。撰者の通具については、4、568、783、787、797の五首に右と記されており、右衛門督の官名から注記したとされるが、5例と少なく他本との異同も多く、通具の位置付けが不明確である。

 

奥書

三冊

此本當初は御室御本書寫了

延應元年十一月廿日九条前内大臣家

御本校合了 此御本者  於合點之外哥者
       家隆卿真筆

於隠岐所被撰捨也。

 

寛元々年六月十四日以京極中納言 定家

真筆之本校合了。同内大臣家御本也。

 

文永十一年八月七日書写校合了。

 

真名序
新古今和謌集 夫和謌 謌亦宜然 新古今和謌集 和謌之源 謳歌

仮名序
やまと哥 うたのみち 万葉集にいれる哥 七代の集にいれる哥 あつめたる哥 新古今和謌集 わかのうら 哥のみなもと みづからの哥

 

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