藤原俊成
夢路にも
馴しやとみる
うつゝには
うつの山邊の
蔦ふける庵
読み 夢路にも 馴しやとみる うつつには
うつの山辺の 蔦ふける庵
出典 玉葉和歌集 (一三一三年成立)
作者 藤原俊成は幽玄歌風を深め、『古今集』
から『新古今集』への橋渡し役を
果たした中世和歌の最高指導者で、
『千載和歌集』の選者である。
書 岡部町殿 山本庄吾
※玉葉和歌集では、「馴れしやとみゆ」となっている。原典の五社百首の「みる」を採ったか?