目録
天智天皇 御製譯
中大兄皇子鎌足と因を結び給ふ話 蝦夷親子乱を起す話
大極殿に入鹿を切る話 古人皇子謀反の話
朝倉山木丸殿の話
持統天皇 御製譯
大友皇子謀反の話 大海人皇子東国に落ち給ふ話
宇治橋合戦の話 持統帝遠方行幸の話
柿本人麿 歌譯
人麿伝系説々ある話 石見に人麿の子孫伝はる話
人麿二人の妻の話 筆柿の話
大和に人麿の骨を納むる話 和歌の会に人麿の像を掛くる話
いにしへより以来
國に逆乱の臣ある
事、猶日月の蝕あ
るにひとしく周の
管叔
漢の
王莽の
類挙て
数ふべ
からず漢
土南
北朝の
時周の
宇文
護朝
政を擅
し主上
を蔑す。
遂に明帝
に毒を勧
め、武帝を
立、益権勢
専らにして、
帝却て臣
のごとし。
こゝに於て
ひそかに
謀護を
して含仁
殿に入り大
后酒を好
むを諌め
しむ。則ち帝
の授くる
酒誥を讀
のいとま帝
玉○を以て
後より是を
撃。宦者
何泉恐縮
して傷つく
る事能はず。衛公戸内より
躍り出て是を斬。中の大兄の
皇子、鎌足と謀て、入鹿
を大極殿に誅し給ふ。
しかも相似たりといふべし。
※○王へんに定
天武帝吉野より美濃路へ
落ち給ふ時菟田にて貢米の馬
を奪ひ伊賀より伊勢路を
へて、美濃国におもむき東国の
兵を発し給ひ終に大友皇子
を亡し給ひしなり。
鈴鹿山にて老翁夫婦を
たのみ、美濃にて関の長者
のもとにみやづかへし給ふ
こと大友皇子見るめ
かぐ鼻をしたがへ尋
るなんど、此帝の
事に於いては種々
の小説古書に
あまたあれど
これを信ぜば
なきに如
じの、其
一語を
おもふべし。
朝発鄴都橋、暮
済白馬津。逍遙
河堤上、左右望我
軍。連舫踰萬艘、
帯甲千万人。率
彼東南路、將定
一擧勲。 下略
従軍詩
王粲
大友の皇子は、皇
国詩賦の鼻祖に
して博学多通
文武の才幹余り
あり。惜しいかな讒口の
者あって骨
肉刃を交るに
至って遂に
天年を終へ給
はず。もし
其天武
帝をして
呉の太伯
延陵の季子
のごとくならし
めばいかでか
こゝに及ばんや。
史筆忌憚に
触るゝを以て
關路あるに
似たり。よって
淡海三舟
懐風藻を
撰し、水府の
黄門卿日本
史に論ず。
むべなるかな。
皇子山前に
隠れて縊ると旧史に
あれど其所さだか
ならず
且臨終詩なし。金鳥
云々なるものは大津の
皇子の作なり。
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