五句類葉集 上
五句類葉集
執筆者
尾張隠士 松枝子春 撰
出版者(国書データベース 350コマによる)
河南 四郎兵衛〈京〉
舛屋 源次郎〈京〉
出雲寺 文治郎〈京〉
吉田 四郎右衛門〈京〉
風月 荘左衛門〈京〉
尾州名古屋本町
藤屋 吉兵衛
安永七年 (1778年)戊戌春三月
初
意 呂 波 仁 保 遍 土
智 理 奴 留 遠 和 加
與 多 禮
※る字は無し。
五句類葉集
尾張隠士松枝子春撰
いの字部
新古 物おもへば色なき風もなかりけり身にしむ秋の心ならひに
同 吹よれば身にもしみける秋風を色なき物と思ひけるかな
同 なき人のかたみの雲やしぐるらんゆふべの雨に色はみえねど
拾玉 たづねきてさびしき色や身にはしむ昔の跡に残る秋風
新古 わかのうらに家の風こそなけれどもなみふく色は月にみえけり
新後 今はたゞ色に出てや恨みましうきみをしらぬ名には立つとも
拾玉 風はみなよもの梢をつたひきてくらきこゑにも色ぞ見えける
新勅 花はみな霞のそこにうつろひてくもに色づくをはつせの山
※同 吹よれば→続古今 秋歌上 友則