新古今和歌集の部屋

神祇歌 鴨長明 瀬見の小川


石川やせみの小川の清ければ
月もながれを尋ねてぞすむ



新古今和歌集 第十九 神祇歌

鴨社歌合とて人々よみ侍りけるに月を
           鴨長明
石川やせみの小川の清ければ
月もながれを尋ねてぞすむ

読み:いしかわやせみのおがわのきよければつきもながれをたずねてぞすむ 隠

意味:賀茂明神がお住まいになっている石川の瀬見の小川が清ければ、月までその澄んだ流れを訪ねてお住まいになるでしょう。

作者:かものちょうめい1155?~1216俗名ではながあきら。下賀茂神社の禰宜長継の子。和歌所寄人。方丈記の作者。

備考:瀬見小川 賀茂川の異名と無名抄にある。両神社の説明によると、糺森の小川と有る。

歌枕名寄、美濃の家づと、新古今注、九代抄、九代集抄、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)

コメント一覧

kunorikunori
法然~!
自閑さま

法然さんとは、またひとつヒントが増えました。
京都の日野は、隋心院にも近いですね。

「ジグソー」とは、素敵な表現ですね。
欠片一つ一つが大切な感じがして、なんだかうれしいデス。
どのような絵が現れてくるのかが、楽しみです。

jikan314
Re:蓮胤さん
蓮胤は、浄土宗法然との関係が指摘されています。大原から日野に移った理由もこの時の宗教弾圧(法難)が原因とも。
私のブログとkunorikunori様のblogの共通点は、第一に自分の防備録として。そして読者にもパーツパーツを読んで行くとジグソーの様に絵が見えて来る事かと。
今回の旅行は九里の庄に行くこと。河合神社には行ってなくとも次回には必ず行けますよ。
kunorikunori
蓮胤さん
自閑さま

ありがとうございました。
鴨長明のことをあまりに知らないので、wikipediaで今、見ました。そこに、蓮胤と名乗っていたことが書かれており、九里の祖が蓮忍と名乗っていたので、親しみがわきました。(笑)

養和の飢饉のことも、貴ブログの「養和二年」とつながるのですね。

「方丈記」青空文庫で見つけましたので、読んでみます。

そして、驚きの発見だったのですが…↓

私、大事な河合神社には行っていないことに、このブログで気が付き、次回には必ず忘れずに行けるように!と気合を入れなおしました。

こちらこそ、感謝デス。
jikan314
Re:この「石川」というのは?
kunorikunori様がアップ頂いたお陰で、やっと見付ける事が出来ました。感謝。アップは明日します。
石川と瀬見の小川は鴨川と無名抄(鴨長明著)に有るのですが、看板に有る通り平安時代の地図に記載されている事を根拠に無名抄を無視しています。
鴨長明は、下鴨神社の祢宜の子として生まれ、下鴨社の役職に就くことも無く、それが原因として出家しました。現代まで無視する事に「偽りを糺森」としたいので、先にアップしました。
上賀茂の片岡社は、紫式部の夏歌に
ほととぎす声待つ程は片岡の杜のしづくに…
と言う物が有り、解説本は、賀茂の地名としています。 上賀茂の岡の西側に有る社と言う事ではと思います。
賀茂別雷社を上賀茂と言うような物かと。
次は、鴨一族の祖先を示すような歌です。又御覧頂けましたら幸です。
kunorikunori
この「石川」というのは?
自閑さま

糺の森~いいですね~!

さて「石川や・・・」の石川は土地の名前でしょうか?
それとも、瀬見の小川の淵の石と川のことなのでしょうか?

そして、片岡社のことも、ずっと疑問なのですが、片山御子神社なのに、片岡社なのは、どうしてなのでしょうか?

もしもご存知でしたら、教えていただけますとうれしいです。
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