新古今和歌集巻第十六 雑歌抄 としくれしなみだのつららとけにけり こけのそでにもはるや たつらむ 山かげやさらではにはにあともなし はるぞきにける ゆきのむらぎえ 新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 入道前関白太政大臣家に百首歌よま せ侍りけるに、立春のこころを 皇太后宮大夫俊成 年暮れし涙のつらら解けにけり苔の袖にも春やたつらむ 土御門内大臣家に山家残雪といふ心を よみ侍りけるに 藤原有家朝臣 山かげやさらでは庭に跡もなし春ぞ来にける雪のむらぎえ 平成28年9月17日 點伍