375 然りともと頼む心は神さびて久しくなりぬ賀茂の瑞垣
さりともとたのむこころはかみさひてひさしくなりぬかものみつかき 千載集
376 ふくるまでながむればこそ悲しけれ思ひもいれじ秋の夜の月
ふくるまてなかむれはこそかなしけれおもひもいれしあきのよのつき 新古今
377 生きてよも明日まで人はつらからじこの夕暮を問はばとへかし
いきてよもあすまてひとはつらからしこのゆふくれをとははとへかし 新古今
378 秋こそあれ人は訪ねぬ松の戸をいくへも閉ぢよ蔦の紅葉葉
あきこそあれひとはたつねぬまつのとをいくへもとちよつたのもみちは 新勅撰
379 如何にせむ恋ぞ死ぬべき逢ふまでと思ふに掛かる命ならずば
いかにせむこひそしぬへきあふまてとおもふにかかるいのちならすは 続後撰
380 静かなる庵に掛かる藤の花待ちつる雲の色かとぞ見る
しつかなるいおりにかかるふちのはなまちつるくものいろかとそみる 玄玉集
381 誰と無く空に昔ぞ偲ばるる花橘に風過ぐる夜は
たれとなくそらにむかしそしのはるるはなたちばなにかせすくるよは 玄玉集
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