新古今和歌集の部屋

三十六歌仙色紙 筆者考察3

真筆が確認されている小松茂美著日本書蹟大鑑との比較をしてみると、以下の通りである。

左 柿本人丸 飛鳥井雅章 筆
右 紀貫之
飛鳥井雅章筆

「乃」と「可」が一致する。

左 中納言家持 葉室頼業 筆
右 山邉赤人
葉室頼業 筆

「乃」と「ち」は一致するが、「浦」は書体が異なる。

左 在原業平朝臣 中院通茂 筆
右 僧正遍昭
中院通茂 筆
通茂筆は、「の」が突き抜ける癖がある。「春」と「世」の筆順、筆跡が一致する。


左 素性法師 松木宗条 筆
右 紀友則

哀傷歌 紫式部 女房三十六人歌合 中御門宗条筆色紙コレクションと「見」は同じ。

左 猿丸大夫 花山院定誠 筆
右 小野小町
花山院定誠 筆

漢文とひらがなで比較は難しい。


左 中納言敦忠 四辻季賢 筆
右 藤原高光
四辻季賢 筆

りの変体がな「李」と季賢の「李」が一致する。

まとめ
一致する部分もあるが、異なる部分も散見される。総じて筆者は正確であると思われる。

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