新古今和歌集の部屋

雑歌上 長き夢路 萩原員従筆コレクション

うたゝねはをぎ

 ふくかぜに

   おどろけど

 ながき夢路に

  さむる時なき


新古今和歌集 巻第十六雑歌上
 題しらず       崇徳院御歌
うたたねは荻吹く風に驚けどながき夢路ぞ覚むる時なき

意味:転た寝は、荻の上葉に吹く小さな秋風にも驚いて目覚めるが、無明の迷いの中にいる私は悟りを得て目覚める事は無い。

萩原員従
寛永二十一年(1645年)-宝永七年(1710年)
1702 正三位


藤本了因極

平成28年3月2日 壱點伍

コメント一覧

sakura
ありがとうございました。
いただいた回答なるほどと思って読ませていただきました。

この和歌の背景が知りたくて、家にある新潮日本古典集成、
図書館で新古今和歌集関係の本を探して読みましたが、
(この和歌の部分だけですが)わかりませんでした。

自閑さまは新古今和歌集を学んでいると仰っているので、
講師の方から何かお聞きになっているかと思ってお尋ねしてみました。
お手数おかけしました。
jikan314
Re:こんにちは!
sakura様
調べて参りました。
崇徳院の御歌、千載集26首、7首の内、この歌だけは詞書がありません。
天皇の御製は、例え女御への私的な歌であっても記録されており、出所不明と言うことはあり得ません。少なくとも撰者は知っていたと思います。
撰者は、義経と親しかった為鎌倉に連行された
難波頼経の子の飛鳥井雅経です。
ここからは想像ですが、雅経は、配所での御製を入手したが、勅撰集に入れる際、事情を憚って題しらずとしたのかもと思います。
証拠はありませんが。
sakura
こんにちは!
自閑さま
崇徳院はこの和歌をどこでお詠みになったのでしょう。

京都なのか配所なのか?
自閑さまはどのように思われますか。
ご指導よろしくお願いいたします。
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