新古今和歌集の部屋

増鏡 第二 新島守 隠岐の春

年もかへりぬ。ところ/"\浦々、あはれなる事をのみおぼし歎く。

佐渡の院あけくれ御行ひをのみし給ひつゝ、なほさりともとおぼさる。

おきには、浦よりおちのはる/"\と霞み渡れる空をながめ入りて、過ぎにし方かきつくしおもほしいづるに、ゆくへなき御涙のみぞとゞまらぬ。

うらやまし長き日影の春にあひて鹽汲むあまもそでやほすらん


※うらやまし

いととしくすきゆく方のこひしきにうら山しくも帰浪哉 伊勢物語 後撰集 在原業平

松島や塩汲む海女の秋の袖月は物思ふ習ひのみかは 鴨長明 新古今和歌集

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