医心方とは、鍼博士丹波康頼が編纂し、永観二年(984年)朝廷に献上された日本現存最古の医学書である。 巻第十四「卒死并傷寒」 治樟瘧方 第十九 病源論ニ云フ 山樟瘧ナル此ノ病嶺南ニ生[ナル]ルハ山樟ノ氣を帶ビタレバ也。其ノ状寒熱ニ休作ノ時有リ。皆渓ノ源を挟ム嶺ノ樟毒ノ氣ニ由ル故也。其ノ病ハ傷暑ノ瘧ヨリモ重シ。ト。 参考 医心方 丹波康頼撰、槇佐知子全訳精解 筑摩書房 写真:今熊野観音寺医聖堂と医心方碑