はじめに
1 源氏物語小本 寛文版を、1記事3ページ、先ず現代ひらがなに直した。
2 どうしても読めない字は、○で表記した。
3 そしてそれを読み易いように、適宜漢字にし、送り仮名を加え、句読点を加え、濁音点を付し、段落に分けた。特殊な読みは( )内にそのまま記載した。源氏物語大成による青表紙大島本との差異をアンダーラインで付した。
4 タイトルは、物語の内容から、適当に付けた。
5 挿絵以外は、写真も源氏物語関連の撮り溜めたものを使用したので、物語とはあまり関係のない。
6 素人が読んだので、誤読、誤字が有ったら、指摘頂ければ幸いである。
如月の廿日余り 如月の二十日余り、南殿の桜の宴せさせ給ふ。后
朧月夜に似る物ぞなき もえやらで、句ごとに誦じののしる。博士共の心
草の原をば訪はじ 侘しと思へるものから、情けなく、こはごはしう
有明の月のゆくゑ ありがたう思ひ比べられ給ふ。その日は後宴の事
藤花の宴 暮らして出で給ふを、例のと、口惜しうおぼせど
更に君を待たまし のやうにて、何事も今めかしうもてなし給へり。
弓張の月のなき空 心憎くく、奥まりたる気配は立ち遅れ、今めかし
番外