新古今和歌集の部屋

前田家本方丈記 日野の庵16 我今身のために結べり

これをつくる。われいまみの

ためにむすへり。人のために

つくらさる。ゆへいかにとなれは

いまのよのならひこの身のあり

さまともなふへきやつこもな

し。たとひ広くつくれりとも

たれをかやとしたれをか

すへん。それ人のともたるものは

とめるをたうとみねんころ

 


これを作る。

我、今身の為にむすべり。

人の為につくらざる。

故いかにとなれば、今の世のならひ、この身のありさま、伴ふべき奴もなし。

たとひ広く作れりとも、誰をか宿し、誰をか据ゑん。

それ、人の友たるものは、富める貴み、懇ろ

(参考)大福光寺本

コレヲツクル。

ワレ今身ノ為ニムスヘリ。

人ノ為ニツクラス

ユヘイカントナレハ今ノヨノナラヒ此ノ身ノアリサマトモナフヘキ人モナクタノムヘキヤツコモナシ

ヒロクツクレリトモタレヲヤトシタレヲカスヘン。

夫人ノトモトアルモノハトメルヲタウトミネムコロ

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「方丈記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事