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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 遷都7 失ひて憂ふ。

なひうれふ。いまうつりてすむ

人は土木のわつらひある事をな

けく。みちのほとりをみれは車に

のるへきはむまにのり衣冠布

衣なるべきはおおくひたれを

きたり。みやこの条里たちま

ちにあらたまりてたゝひなひ

たるものゝふにことならす。よにすい

さうとかきけるもしるくひを 


 (失)

ひて憂ふ。

今移りて住む人は、土木のわづらひある事を嘆く。

道の辺を見れば、車に乗るべきは馬に乗り、衣冠布衣なるべきは、多く直垂を着たり。

都の条理、忽ちに改まりて、ただ鄙たる武士に異ならず。

世に瑞相とか聞けるも著く、日を

 ※「と書きける」ともある。


(参考)大福光寺本 

ヒテウレフ

ウツレル人ハ土木ノワツラヒアル事ヲナケク

ミチノホトリヲミレハ車ニノルヘキハ馬ニノリ衣冠布衣ナルヘキハ多クヒタゝレヲキタリ

ミヤコノ手振里タチマチニアラタマリテタゝヒナタルモノゝフニコトナラス

世ノ乱ルゝ瑞相トカキケルモシルク日ヲ

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