松島や
しほ汲む海士の
秋の袖
月は
もの思ふ
ならひのみかは
新古今和歌集巻第第四 秋歌上
八月十五夜和歌所歌合に海邊月といふことを
鴨長明
松島やしほ汲む海士の秋の袖月はもの思ふならひのみかは
よみ:まつしまやしおくむあまのあきのそでつきはものもうならいのみかは 隠 有定雅
意味:松島の塩汲む海人の秋の袖にも月は映り、物思って涙に暮れる人のみ宿るものではないのだなあ
備考:建仁元年八月十五夜撰歌合。歌枕 松島