古今和歌集 巻第十六 哀傷歌
843-846
おもひに侍ける人をとふらひ
にまかりてよめる
たたみね
すみそめの君かたもとは雲なれや
たえすなみたの雨とのみふる
女のおやのおもひにて山寺
或
に侍けるを人とふらひつか
はせりけれは返事によめる
読人しらす
あしひきの山邊にいまはすみそめの
衣の袖はひるときもなし
諒闇のとし池のほとりの
花を見てよめる
たかむらの朝臣
/水の面にしづく花の色さやかにも
゛
君かみかけのおもほゆるかな
ミコキ
深草のみかとの御国忌の
日よめる
文屋やすひて
草ふかき霞の谷にかけかくし
(てるひのくれしけふにやはあらぬ)
平成28年3月15日 壱