新古今和歌集の部屋

前田家本方丈記 抑も一期の月傾きて1 仏の人を教へ給ふ趣は

ほとけの人をおしへ給おもむ

きはことにふれて執心なかれと

なり。いま草庵を愛するもと

かとす。閑寂に着するもさはり

なるへし。いかゞようなきたのし

みをのへてむなしくあたと

きをすくさむ。しつかなるあか

つきこのことはりをおもひつゞ

けてこゝろにとひていはく。よを



 

仏の教へ給ふ趣は、事にふれて執心なかれとなり。

今、草庵を愛するも、咎とす。

閑寂に着するも、障りなるべし。

如何要なき楽しみを述べて、惜時を過ぐさむ。

 

静かなる暁、この理を思ひ続けて、心に問ひていはく

世を

(参考)大福光寺本

仏ノヲシヘ給フヲモムキハ事ニフレテ執心ナカレトナリ。

今草庵ヲアイスルモ閑寂ニ着スルモサハカリナルヘシ。

イカゝ要ナキタノシミヲノヘテアタラ時ヲスクサム。

シツカナルアカ月コノ事ハリヲヲモヒツゝケテミツカラ心ニトヒテイハク

ヨヲ

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