新古今和歌集の部屋

定家十体和歌 有一節体 西行 庭田重孝筆色紙コレクション



 有一節軆

君いなば月まつ

 とてもながめやらむ

  あづまのかたの

   夕ぐれのそら


新古今和歌集巻第九
 離別歌
陸奧へ罷りける人に餞し侍りけるに
              西行法師
君いなば月待つとてもながめやらむ東のかたの夕暮の空

よみ
きみいなばつきまつとてもながめやらむあずまのかたのゆうぐれのそら 隠

意味
貴方が東北へ旅立っていなくなったら、月の出を待つといって貴方のいる東の夕暮の空を眺めて貴方を思います。

備考:十代抄、九代集抄 九代抄



㐧九  有一節軆
庭田大納言重孝卿筆
  君いなば

庭田重孝
元禄五年(1692年)-延享二年(1745年)
父:権大納言 中山篤親
義父:権大納言 庭田重条
初名:幸親
1729 従二位
1731-1735 権大納言
1734 正二位


六躰和歌集 色紙


平成30年9月19日 参點八/七
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