新古今和歌集の部屋

哀傷歌 一条天皇辞世歌 君を置きて

 

(40)君を置きて - 大河ドラマ「光る君へ」

(40)君を置きて - 大河ドラマ「光る君へ」

まひろ(吉高由里子)の書く物語が相変わらず宮中の話題になる中、一条天皇(塩野瑛久)が体調を崩し、不穏な空気が漂い始める。中宮・彰子(見上愛)の前では、気丈に振る...

大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

 

 

秋風の

 露の
   やどり
      に
君を置きて

  ちりを出でぬる
        ことぞ

     かなしき

 

 



新古今和歌集巻第八 哀傷歌
 例ならぬこと重くなりて御ぐしおろし
 給ひける日上東門院中宮と申しける時
 遣はしける
                一條院御歌
秋風の露のやどりに君を置きてちりを出でぬることぞかなしき
 
よみ:あきかぜのつゆのやどりにきみをおきてちりをいでぬることぞかなしき 隠
 
意味:秋風が置いてゆくはかなく消える露のような仮の宿の世の中に中宮を残して、俗塵を払って出家しなければならないのはとても悲しいです。
 
備考:栄花物語 巻第九 いわかげによると初句は「露の身の」、四句は「家を出ぬる」 。
 
参考
御堂関白記
露の身の草の宿りに君を置きて塵を出でぬる事こそ思へ
 
栄花物語
露の身の仮の宿りに君を置きて家を出でぬることぞ悲しき
 
権記
露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬる事ぞかなしき


 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新古今和歌集」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事