さらにメコンを下る

　高速ボートに乗って、ラオスーカンボジア国境ギリギリのブンカーンに移動した。ボートから見るメコンは、これならファルトで行けると直感させるものだった。ブンカーンの雑貨屋に入り、何気ない会話から、僕にとってポジティブな情報が入ってきた。「この辺の小学生はみんな、タイ語が話せるよ」というのだ。学校の必須科目にタイ語が入っているので、上手にタイ語を使いこなすと言うのだ。クメール語がダメなら、タイ語があるぞと、かなり楽な気持ちになり、よしこれらなカンボジア領内もメコンを下れるぞと判断した。