海を泳いでいると、何か長い棒のようなものが漂っている。海面に浮きもせず、海底に沈みもせず、水中を漂っている。違和感のある光景。通常、ものは海水と同じ比重でないと浮くか、沈むかする。
近づいてみると棒の端っこから魚の尾っぽが出ているではないか。直感的にフッコと。棒を掴むとぬるっとした感覚。棒の端っこと睨めっこすると・・、ゲゲ！、ウミヘビだ。すぐにダイナンウミヘビと気づく。
手づかみで持ち帰った。帰宅して気がついたけど、結構でかい。メジャーで測ると170cm強。過去の釣りで最大の獲物は130cmのやはりダイナンウミヘビだった。一気に40cm記録更新。次はこいつをどうやって美味しく食べるか。これはもう冒険です。あなたも一緒に冒険の旅に出ませんか（道連れ）？
年寄りの漁師は言う。船に片足をかけたら用心しろと。
新谷暁生
