新しく迎えた6羽のヒヨコ。そのうちの1羽が旅立ちました。どうも動きがおかしいと気がついた昼間。他の5羽より動きが鈍くトロい。そのうち昼寝をしだしたり、餌の取り合いに参加しなかったり、この時点でもう長くないな、今夜が山かなと思ったので、それを子供に伝え、お別れをさせた。
翌朝起きると、床に倒れ冷たくなっていた。前夜のうちに、子供に伝えておいて良かった。あの時は温かかったけど、今は冷たくなっている。生と死。死が遠くなった昨今、これを目の前で見るのは子供にとって良い経験になったと思う。死とは何か、なんで死んではいけないかをちょっとでも考えてもらえると嬉しい。
「とーちゃんが天国に行ったらまた会おう」と言うと娘ちゃんが「わたしはお父さんよりだいぶ先だね」と言う。「とーちゃんはどのくらいしたらピヨに会えるかな?」「うーん、50年くらい?」と娘ちゃん。103歳かぁ、まだだいぶ先だな。
ガイドブックや水路誌はこの原稿と同じで読み物であり実際には役立たない
新谷暁生