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jogo式Canoe Life

インシデント掲示板は始まった

葉山のtakadaさんが、シーカヤックにおけるインシデント(ヒヤリハット)掲示板を開始しました。事例が書き込まれ始めています。
http://bbs7.aimix-z.com/gbbs.cgi?room=takadaa

トラブルとは3つの段階があると言われています。一番低いレベルがインシデントで実害を伴っていないものです。冷やっとしたなとか、おっと危ないもう少しでヤバかったけれども、怪我や損害はなかった程度のもの。次のレベルは事故(アクシデント)でケガや損害などの実害を伴ったもの。サーフゾーンで岩にカヤックをぶつけ破損した、カヤックを車から降ろす時バランスを崩して倒れ骨折した、自力で岸に帰れず保安庁や漁師さんに助けてもらうのもこのレベルに含まれるでしょう。最後のレベルが深刻な事故(シリアスリィアクシデント)で、死亡事故や軽くても3ヶ月入院加療を要したなどがこのクラスに入るでしょう。具体的には2013.2.14の浦安事故、2014.3.25の金田湾シットオン漂流事故(ご遺体は発見されていませんが死亡事故と言われています)。
インシデントと事故と深刻事故の確率は300対30対1の確率になっていると数学者が算出しています。そして、深刻事故は突然起こらず、まずインシデントが頻発し、その後事故が起こり、事故が累積するような状態になると深刻事故が発生するものです。このことはほとんどのカヤックのプロ、ベテラン、上級者は知っています。カヤックの死亡事故が起きると必ず、その人や周囲で以前から事故やインシデントが頻発していたという話が噴出します。
やれることは2つだけです。1つはインシデントを減らす努力を続けること。これにはインシデントを起こしたらレポートを実際に書き、問題点を抽出して、同じ間違いを繰り返さないように努めること。また他人の起こしたインシデントから学び、自分も同じミスをしないよう謙虚に努力すること。takadaさんの試みはまさにここを突いた、価値ある挑戦だと思います。
もう1つはリーダーが単純な役割を果たすことです。皆、わかり切っていることを放置する傾向があります。死亡事故を起こすような人、状況について、後から「やっぱりあの人は」とか「思った通りだ」と、死んでから言うにではなく、死ぬ前に言ってあげること。単純です。
今、インシデントが頻発している場所は、今後事故の起きる可能性の高い場所と言っていいでしょう。僕の知っていること、自分の感覚からするとそれは「三浦長浜周辺」と「葉山名島周辺」です。名島は僕のホームゲレンデですので、こころして対応しないといけない場所です。
takadaさんに会って来ました。それで、エールを送ってきました。具体的に僕ができることは、自分が起こしたり関わったインシデントを掲示板に書き続けることだと思い、「インシデントを50事例毎週書いて行きますよ」とお伝えしました。
言ってしまった以上、やらないといけない。事例をノートに書き出しました。そしてこれらを原因別に分類整理したらいいかなと思っています。

カヤックが推力を失う
エンジンの故障(身体or精神問題)
1)目に虫が入る
2)島渡り中おしっこが出せない
3)パニックを起こした
4)熱中症になった
5)サーファー同士の接触
6)霧に巻かれ、自位置をロスト


ギアの問題(カヤックとパドルトラブル)
パドル破損or流失
7)ウッドパドルシャフト継が剥がれる
8)コバーシャフトポッキン折れる
9)ブレードが剥がれる
10)ジョイント破損~トラブルは連鎖する
11)島渡りナイトパドリング中の紛失
12)ナイトパドリング中の紛失
13)釣り中の流失
14)釣り中の流失
15)ハッチ内に水が・・
16)新品カヤックなのにハッチの気密が破れてる
17)ハッチのインナーカバー忘れ
18)ハッチのインナカバー忘れ、レース中の事故
19)中古艇、元々インナーカバーなし
20)シットオンにクラックが

それ以外の道具
21)役立たないトーイングロープ
22)3回しか使ってないトーイングロープが切れた
23)カナビラトラブルで役立たなかったトーイングロープ

キャンプ中のトラブル
24)ヒデさん、前歯グラグラ事件
25)テント内で一酸化炭素中毒
26)キャンプ中の尋常でない強風
27)瀬戸内海増水トラブル
28)テントポールクラック
29)テントポールがポッキー状態
30)テント生地が破れた
31)一晩中犬に吠えられる
32)赤蟻に襲撃される
33)猿に食料を奪われる
34)カラスに襲われる
35)コブラって本当にいるのね、ゾウもトラもおるな
36)熱帯地域のスコールは雨にあらず、暴力的だった

窃盗
37)シーカヤック消える
38)カヤック消える
39)初めてのパドル窃盗
40)またパドル窃盗
41)またまたパドル窃盗

海辺の危険生物

42)カツオノエボシ
43)アンドンクラゲ
44)ムラサキウニ
45)シイラで食中毒
46)ワタリガニ
47)アカクラゲ
48)毒グサ
49)アカエイ
50)最大の海辺の危険性物は人間だ!


サーフィン中のトラブル
51)SBTさんグループ、バウチンして先っぽが無残に
52)カヤックのどてっぱらにカヤックのバウがツッコミ穴
53)バウが脇腹にヒット
54)リーシュなしサーフボードが飛んできた
55)イトーさんがサーフゾーンで沈するも脱できず
56)同行者が低体温症に
57)カナビラがデッキライにはまりアウト寸前
58)ロケット発射、フロントガラス割れる
59)トーイング中カヤックが後ろから飛んで来た

人的トラブル
60)ダムのポーテージで警備員に銃口を向けられる
61)軍隊絡みの密貿易村で拘束される
62)タイ国境警察に拘束される
63)カンボジア警察に追跡される
64)猟銃を持った住民がキャンプサイトに
65)村のチンピラに絡まれる
66)同行者にマリファナを勧められる

動力船
67)すぐ後ろに船が
68)瀬戸内海「そこのカヌーさん、右に寄って下さい」

レスキューをする
69)漂流泳者を救助
70)漂流サーファーを救助
71)落水シットオンレスキュー
72)エンジントラブルのジェットを救助
73)レスキューを拒否するシーカヤッカーの中に、シーカヤッカーの本質を見る


さあ、レディーゴーです。








コメント一覧

jogo
ども!、たーこさん。ウインドサーフィンだとこういった試みはありますか?。
たーこ
お久しぶりです!
この活動、すごくいいですね!
できるだけ沢山の人が参考にしてくれるといいなと思います。リンクさせてください!
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