柔道は全力で取り組む。五段六段の先生たちと向き合うとき、100%の力を出仕切らないとやられるし、怪我をする。余力はない。
カヤックを漕ぐとき、サーフカヤックだと1ラウンド終えた時点で、20−30%程度しか力を使わず、80%の余力を残して帰ってくる。
シーカヤック、過去に厳しかった時(最大に力を使った)を考えると、八幡さんに連れて行ってもらった与那国ー西表やリチャードとやった枕崎ー屋久島でも10-20%の余力は残っていたように思う。ソロでやった伊豆大島や1000km単位の遠征でも最大でも60%ぐらいの力を使って40%の余力を残して漕ぎ終えていたと思う。
インドアスポーツとアウトドアスポーツの違いはこの辺にあるような気がする。アウトドアスポーツは、簡単に死ねる。相当余力を持って自然に対峙していないとすぐアウトと感じながら漕いできた。だから僕はかなり手抜きをして漕ぐ。真剣でない。柔道は本気の鍔迫り合いで、100%力を出さないと怪我をする、でも命までは取られない。アウトドアスポーツは真剣にやったら(ギリギリを攻めたら)死は近い。だからダラダラ漕ぐので、本当にうまい人はほとんどいない。その違いは単純で簡単だけど大きい。
この時代は経験や修練というものが軽んじられ意味をなさなくなった時代だ チェリーガラード