(目次)
◇やる気・熱意が低下傾向にあるのは事実
◇やる気・熱意がなくて「so what?」
◇職務のあいまいさが不満の原因
◇日本のジョブ型には従来の慣行が残る
実感からすると申し訳ないが、やる気・熱意が低下は全く違っているような気がします。
一部で確かに採用・配置の問題から不適応な人が目立つ事は有るのかと実感はしていました。
その理由の多くは適正な人材を確保出来ないまたはそこまでの時給・給与を払えないのでしょう。
ですが、本人にとってはそれでも仕事をしている訳でサボっているのでもありません。
何故こんなに上手く機能しないのかと言えば、市場そのものが育たないから良くならないのです。
たとえ言えば役所の仕事みたいになってしまいます。
マニュアル通りやっていて何が悪いと思っても一般からすると無駄の固まりで更に言えばなんのメリットも無いどころかその為に赤字になるほど未熟な対応能力しかないのです。
でも本人はやる気がないどころか仕事に関して誰よりも知っている、間違ってなどいないと思わされています。
恐ろしいくらいに洗脳されていて、しかし仕事場は更に統合されていくのです。
これって経営者が悪いのですが、結果としてみれば現場からの意見が上がらないので統合されたり、廃止になったりします。
何故そうなるのかと言うとその経営者が思っているニーズと実際の顧客の欲しいものが一致しないとかになってしまいます。
経営者にとって重要なデーターを作成する人材に乏しく、悪い情報を出さないかそれを意識させないのとありもしないような話に流されています。
また、例えば百貨店やスーパーなら通販とかに美味しいところだけつまみ食いされているような話で本当に必要な状況とは違っても何も対処していません。
疲弊する市場競争で更に悪化するだけで本質的な成長は望めないのです。
安売り店や量販店的な売り方で更に従業員の質が下がると当然ですが、店を閉めてしまう例が出てきます。
従業員の熱意を活かせないような経営も問題ですが、そうなるような市場の競争環境も問題なのです。
その競争環境がよくならないのは景気が悪いだけでなく物価高や配送人材不足なども絡むのですから。
職務の曖昧さとかと言うレベルならそれ自体もうダメな域なんですが、著者はどう思って書いたのか見えてきません。
普通に派遣でもなければ相談すれば職務仕事の範囲や容量は調節出来るのが理想です。
上司が調節出来ないまでもそれなりに仲間がいるなら調節されますよね。
普通に社員教育していたり、最初から該当する能力を選定した採用や職場配置ならそこまでの曖昧さってないです。
曖昧さが残るような人を部署へ配るのはリスクがあるし、能力的にもどうかと心配してしまいます。
実際のところ、派遣が良い例なのですが即戦力ですよ。
つまり、スキルもあって、それなりに向くしかつ職場にも馴染むと見て来てもらうのですから。
今時、一斉採用でも不向きな人まで採用しないし、採用しても長続きしないのです。
現実問題、能力や性格はあっていても更に人間関係や周囲の能力との差で将来が閉塞してこのまま過激な職場で居られる忍耐と言うか時間的な制約に耐えられないから転職するのですよね。
コンサルタントでそこらの会社回っていてやる気がない様子を見ていたとすれば余程です。
むしろ、コンサルタントに相談するくらいの経営者だから経営者が自信ないまたは経営的な問題があるのでしょうね。
ハッキリ言ってしまうと日本だけでなく、欧米のコンサルタント会社にしても必ず上手く行くとは限らないし、そんな楽な筈もないのです。
たいていは苦労してやっている会社で更に再構築、またはデジタル化、システム化して更に効率を高めたフリして収益性を良くするように見せる前提です。
気になるのは八方塞がりの経営体質なのに利益を出さないといけないような勘違いがあって酷い表現だと利益追求で市場を見ていないのに近いです。
この記事の本質とは違いますが、熱くならないのは従業員ではなく顧客の方でその理由も個人消費が伸びないような政策そのものに問題があるのです。
最後に気になったのは
やる気の低下は事実だが、それ自体は重要ではない?
こう言う煽りタイプの文章を書く時点でライターとしてどうなのかと人格的に会社に向かない人です。
会社の報告に?はないのが常識で、それを解決するようでないと話にならないからです。