みなさん、こんにちは!
今回は、What if...?を使った表現 Part 2、
ネイティブの子ども向けレベル別読本 "Little Witch Goes to School" by Deborah Hautzig より、What if ...?を使った表現をご紹介します♪
さっそく引用、その前に、今回の表現の出典元であるこちらの本の紹介を少ししたいと思います。
レッスンで、基礎の表現を学習された生徒さん用に何か基本表現が入ったいい本はないかな?と探していた時に見つけたのですが、こちらの本、まずタイトルに英語の基礎表現の大事な要素が2つ入っています。
一つ目は、 go to school (学校に行く)という表現です。
この表現、一見、簡単!と思われるかもしれませんが、なかなか正確に言えそうで言えないフレーズのようで、初~中級の方は、ついつい、go to the schoolとなってしまいます。
場所を表す言葉の前にa かthe を付けるというのは、大事なことです。ですが、この表現の場合は、その場所(ここでは”学校”)に行くことというよりは、そこですること(ここでは”授業を受けること””勉強すること”)のほうに焦点があてられているため、schoolの前には何もつけずに、go to schoolと言われます。
そして、タイトルに含まれている二つ目のポイントが、次の下線を引いた箇所です。
Little Witch goes to school.
この文章の主語は、Little Witchちゃん(女の子一人)ですので、動詞には三人称(私:一人称、あなた:二人称、それ以外の人や物:三人称)、単数、現在形のS(エス)がつけられています。
このエスがなかなか、見たり聞いたりしたら、そうそうエスね、と思われるかもしれませんが、なかなか正確に言い表すとなると、初~中級のうちは、気を配らなければ、うっかりつけるのを忘れてしまいがちになりますので、この要素が使われていて、なかなかいいタイトルの本だと思いました。
そして、いよいよ肝心の内容はといいますと、まず、Little Witch was bored. という文章からお話がスタートします。(感情を表す言葉から始まるのもいいですね♪)
Little Witch was bored.
その理由はというと、友達が皆、学校へ通うようになって、遊び相手がいないからというもの。そして、魔女である彼女のお母さんに頼んで学校に行かせてもらうというお話です。
Little Witchはとてもいい子だったのですが、魔女のお母さんとしては、魔女として人間に嫌がらせができるようになってほしいと願っています。そのため、おばさんの所に行って、人を困らせることをするのをあれこれ手伝うように言います。でも、どうしても、人に嫌がらせすることができず、おばさんからも、あっちへ行くように言われてしまい、結局、また退屈してしまい、どうか自分も学校に行かせてほしいとお母さんに頼み込みます。その時、お母さんがLittle Witchに出した、学校に行くための条件が、なんと、、、
ここからが引用です♪
ーLittle Witchがお母さんに、「お願いだから学校に行かせて!」と頼み込んでいるシーンー
"Can I please go to school? " she begged.
"No! And Never say PLEASE!" yelled Mother WItch.
"What if I promise to be good?" asked Little Witch.
"You are ALREADY too good!" screamed Mother Witch.
"Okay," said Little Witch quietly.
"What if I promise to be bad?"
Mother Witch looked up.
Her witchy eyes twinkled.
"Deal!" said Mother Witch.
※今回のおススメ表現、What if...?が使われている部分を太字にしています。
さて、突然ですが、ここで問題です。
Little Witchちゃんは、学校に通わせてもらうことができたでしょうか?
答えは。。。
YES! です。
最後のお母さんの言葉、"Deal!"は、取引が成立したときにと使われる語です。
「それなら、いいでしょう!」と言っています。(主語と動詞の完全な文章にすると"It's a deal."となります。)
Little Witch ちゃんが言った、学校に行かせてもらうための条件、
まず一番目が、What if I promise to be good? (いい子になるって約束したら行かせてもらえますか)です。
通常はこれでOK!となりそうですが、魔女のお母さんは、"You are ALREADY too good!"と言います。alreadyが大文字になっているのは、強調です。
『あなたは、もうすでに良い子すぎる!!』と。つまり、お母さんの答えはNO!ですね。
すると、次に、Little Witch ちゃんは、What if I promise to be bad?(悪い子になるから行かせて欲しい)と言います。
※badがイタリック体(斜め)になっているのは、「悪い子になる約束」など、通常は、しないからだと思います。
日ごろから、Little Witchちゃんがいい子過ぎて困っていた魔女のお母さんは、喜んでそれならいいでしょう!とOKします。
物語は、Little Witchちゃんは果たしてどうなったか?と続いていきます。
What if 主語+動詞?を使った表現を二回に渡り紹介しました。
本の話ではありませんが、先日、クイーンの映画、ボヘミアンラプソディーがテレビで放送されていたのですが、この映画の中で、フレディさんが、自分が病気だと気づいた後、仲間を集めて、もう一度一緒にクイーンとして活動しよう、そして、ライブエイドに出演しようと話す重要な場面にも、What if ...?が使われていました。
今までのことを謝罪したのち、もう一度一緒にやろうと持ち掛けた時、突然のことに驚いた仲間は、ちょっと話し合う時間が欲しいからとフレディさんに席を外してもらうように言います。部屋の外に出たフレディさんに、話し合いに立ち会っていた事務所の人が彼の後に続いて外に出てきて、次のように言います。
”They just need a bit of time."
それに対して、フレディさん、
"What if I don't have time?"
とつぶやきます。
意味深な発言のため、事情を知らない事務所の人は、"What do you mean?と聞き返しますが、そのあとすぐにメンバーが呼びに来るので深くは語られません。
切ないシーンですが、お勧めですので、ご興味がありましたら是非映画をご覧頂きたいと思います。
こちらの映画、私は映画館で観ましたので、久々でしたが、最後の部分のパフォーマンスは神がかりで、すごいなと思い、また見入ってしまいました。最高の物を作ろうとする天才の妥協のなさ、素晴らしいです。ジャンルは違いますが、英語もせっかく勉強するからには、本番でよりいいものを出せるように、せめて練習の段階ではより完璧なものになるように、日々の鍛錬を重ねたいものです。
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