今回はゆっくり(すぎる!)ハリーポッター(30)、
HARRY POTTER and the Philosopher's Stone (ハリーポッターと賢者の石)
by J.K.ROWLING、
第13章 Nicolas Flamel より、restを使って「残りの~」という時の表現をご紹介します。
休暇が終わって、学校が通常のカリキュラムに戻ると、試合に向けてQuidditchの練習も忙しくなり、HarryたちはNicolas Flamelについて調べる時間があまり取れなくなってきます。
そんな中、ある日の練習で、Wood(チームのリーダー)はSnapeが試合のレフリーを務めることになったとチームに伝えます。
Harryが所属しているGryffindorにとって、ライバルチームのSlytherinを抑えて7年ぶりにthe House Championshipを制することができるかどうかがかかった大事な試合。そのレフリーをSlytherinびいきでGryffindorのことをよく思っていないSnapeが務めるということで皆不安に駆られます。
それまで練習中にほうきから落ちるふりをしてふざけて遊んでいたWeasley兄弟もWoodがSnapeのことを発表すると. . .
ここからが引用です♪
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George Weasley really did fall off his broom at these words.
'Snape's referring?" he spluttered through a mouthful of mud.
'When's he ever refreed a Quidditch match? He's not going to be fair if we might overtake Slytherin.'
The rest of the team landed next to George to complain, too.
'It's not my fault,' said Wood. 'We've just got to make sure we play a clean game, so Snape hasn't got an excuse to pick on us.'
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それまではほうきから落ちるふりをして遊んでいたGeorgeでしたが、Woodの言葉を聞いてびっくりして本当に落ちたので、George really did fall off his broom~.と書かれています。
”really (本当に)”だけを足して”George really fell off his broom.”(fell=fallの過去形)としても、本当に落ちたことが伝えられますが、ここではfallの前にdidを付けて、本当に落ちたことを強調する表現が使われています。
雨上がりのグランドで練習をしていたので、地面に落ちた拍子に口に入ってしまった泥を吐き出しながら、Georgeは「Snapeが審判だって?!」と言います。そして「SnapeはQuidditchの試合で審判したことあるの?Slytherinに僕たちが勝ちそうになったらSnapeは絶対公平な審判をしてくれないよ!」と。
続きの文章には、チームの他のメンバーたち(残りのメンバーたち)がどのような反応をしたのかが書かれています。
そこで使われているのが今回のお勧め表現、rest を使った「残りの~」です。
The rest of the team landed next to George to complain, too.
(他のメンバーたちも文句を言うためにGeorgeの隣に下りてきた)
ある特定のくくりがあって、そこからいくらか(または何人か)を取り除いた後の「残りの~」という時は”rest”を使って、the rest of the ~ と表します。
よく使われる表現ですので、Harry Potterの中にもこの表現は何度も登場しますが、13章の出だしにも次のような表現があります
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Dumbledore had convinced Harry not to go looking for the Mirror of Erised again and for the rest of the Christmas holidays the Invisibility Cloak stayed folded at the bottom of his trunk.
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the rest of the Christmas holidays で 「クリスマス休暇の残り(の期間)」となります。
訳(意訳です):Dumbledore先生からもうthe Mirror of Erisedを探しに行くんじゃないよと言われたため、Harryのthe Invisibility Cloak(透明マント)はクリスマス休暇の残りの期間、ベットの下に仕舞われたままでした。
rest には「休憩」という意味もありますが、休憩の意味で使われる場合の基本の型はrestの前にaを付けて"take a rest" (休憩を取る)です。
”take a rest” と”take the rest”の表現に関して、例えば、お菓子などを配っている時に、残り少なくなって、受けっとてもらいたい相手に、「(残り)全部どうぞ。」と言う場合は”Please take the rest.”と言うといいです。
the にするところをうっかりaにして、”Please take a rest.”と言うと「休憩をとって下さい」という意味になります。
”もしかして「このお菓子など食べてどうぞ休んで下さい」と言っているのかな?”と相手の人が解釈をしてお菓子を受け取ってくれるかもしれませんが、「お菓子を残り全部取って」と言っているという風には受け取られませんのご注意を
今回紹介した表現は232ページに載っています。
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