日本サッカー協会の新体制が発表されたという記事を見ました。
これで思い出すのは、やはり犬飼会長の辞任劇です。当然のことながら真相と深層に迫ろうと幾つかの心あるメディア、ジャーナリストが奮闘しました。
表向きは犬飼会長の性急な改革姿勢が協会内で支持されなかったとなっていますが、ある意味、巨大な利権集団である協会で、熾烈な派閥抗争にさらされたことは容易に想像かつきます。
そうした部分への切り込みを含め、幾つかの論評が示され、特に季刊誌「サッカー批評」の特集は出色でした。
今回の人事も、その流れにあるわけで、協会内の力学の結果でしょう。会長としての手腕とか力量、日本サッカーの将来に向けた改革の着実な推進に向けた適任者といった、本来の選定基準に照らしてどうだったか、このあとの心あるメディア、ジャーナリストの奮闘に期待したいところです。
それにしても、どこの世界でもそうですが、えげつないのがいるんですよね。暗躍する腹黒いのが。そういうことに長けている人間には、どうにもかなわない部分があります。けれど日本サッカーの将来が官僚的な発想で歪められるのだけは耐えがたいです。
おそらく、また季刊誌「サッカー批評」が、どの段階かで特集を組んでくれるものと期待しています。また別のメディアなりジャーナリストが切り込んでくれた時は、もれなく取り上げていきたいと思っています。