「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

世界基準で見たほうがいいのか、鹿島の監督交代

2017年06月07日 20時00分25秒 | サッカー選手応援
鹿島の石井監督が突然更迭されました。ACLでグループリーグ敗退の責任を問われたと言えます。

これまでのJリーグの感覚でしたら驚きのニュースですが、さっそく、どういうことなのか、解説コラムを探してみましたところ、簡潔に説明してくれているコラムを見つけました。

webGOALサイトの「なぜ今、大岩剛監督なのか?鹿島アントラーズ監督交代劇の真相text by田中滋」です。

コラムのリード文に「鹿島を継続的に取材している田中滋が、その理由に迫る。」とあります。
一部引用しますが、全文はぜひ皆さんもお読みください。

今回の交代について「チームの強化部門の責任者である鈴木満常務取締役強化部長は、大岩新監督を起用する理由を次のように述べた。」とあります。

そして鈴木部長は「石井監督が良いとか悪いとかではなく、チームというものは生き物で常に変化する。そのタイミングにあった監督を起用しなければいけない。変化に対応することが大事だった」と語っています。

これまで監督交代の理由として、このようなコメントにお目にかかったことがありません。つまり鹿島は何の不安も持たずに、いまのチーム状況に必要な人材として内部昇格で監督経験のないコーチを起用することにしたというわけです。

これは、内部の人材に対する、よほどの自信がなければできない起用です。なぜなら昨年Jリーグ二冠をとり、暮れの世界クラブW杯で決勝まで勝ち上がり、鹿島の名を世界に知らしめた石井監督を、そう簡単には変えないだろうというのが、これまでの日本的な感覚です。

ところが、逆に「変化に対応することが大事」といってナタを振るうわけです。このいきさつを知って、私は「あぁ、鹿島というクラブは、もはや世界基準でクラブマネジメントをするクラブだと考えたほうがいいのではないか」と感じました。

大岩新監督の力量は未知数ではないかと普通は思います。おそらく、それは杞憂に終わるのでしょう。それぐらい鹿島の今回の判断は自信に満ちたものでした。
いいかえれば、大岩監督には、その期待を絶対に裏切れない使命がのしかかったとも言えます。

世界基準のクラブらしい厳しい環境なのかも知れません。
では、また。
コメント
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