大阪伊丹は日本の清酒発祥の地と。その酒が誕生したきっかけが実に面白い。酒屋を解雇された男が夜中酒蔵に忍び込み、腹いせに灰を桶の中に投げ入れた事で翌朝濁りが取れ透明に。まだまだ世の中にはこの様な発見されてない事が山程あるんだろうね。何がきっかけになるやら。犬も歩かにゃ棒にも当たらん。
教育委員会講演で「知人教師が職員内で虐めを受け精神疾患で休職中。生徒に虐めをするなと指導する先生方が如何なもの。国から給料を受けている教師が国歌も歌わず起立もせず、恩というものを如何に生徒に。私達僧侶の立場も先生方に類似。指導する側の者がされる側の者に不信を抱かせるようでは」と。
社員講演で「負け戦で最も大事な仕事に殿（しんがり）が。殿様を無事退却させる為戦場に踏み止まり追手を防ぎ止める役。戦国時代金ヶ崎戦いで浅井、朝倉軍から信長を逃した秀吉の話は有名。死を覚悟の仕事だが成功すれば一気に上司の信頼を。いつの世も人の嫌がる仕事をやった者が上のステージに」と。
高野山真言宗に理趣経なる経典が。簡単に言えば「先ず全ての欲を受け入れよ。その欲を乗り越えた先に本当の悟りが開ける」と。人間関係も同じかな。先ずは相手を認める事で修復の道が。かつて市営住宅を何度申し込んでも駄目だった檀家女性が諦めた（欲の器を空）途端に当選。こんなケース、よく聞く。
大戦後の人達は凄い。ボロボロにされたこの国を僅か３０年で世界第２位の経済大国に。日本国民の勤勉さは類を見ない程尊敬に値する。唯、夢と金を追い掛け過ぎた結果、大切な物を置き忘れて。宗教界も「欲を制せよ」と説きながら、現世利益を高らかに掲げ人の欲に拍車を。それらの答えが現在この国に。