1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 拙僧、大学で京都にいたは、40年前の話。が、京都に行くとその頃の自分に速攻、逆戻り。こっちの50年、あの世の1日は、本当かもね。

2022-03-26 14:44:26 | 法話
先日、京都布教で東京在住の娘と待ち合わせを。仕事終わりに八坂神社へ。娘が「お賽銭は何故、小銭を入れる人が多いの」と。「音を立てて、神さんに来た事を知らせるんだよ」「お父さんは必ず千円札を入れるじゃん」「こそっと来て、見つからずに、こそっと帰る為だよ。音を出したら神さんに来たがバレるやろ」と。

【追伸】
娘が「何で、神様にバレたら、いけないの」「恥ずかしいやんけ。お礼参りに来ただけだからな」と。さて、その八坂神社だが、数多の参詣者達が。『そうか、今日(参詣した日)は土曜日だからか』と。その参詣者達の中に面白い家族連れが。拙僧の横でその家族連れの中でもよく喋る父親が、財布から1円玉を取り出して賽銭に投げ入れた。それを見ていた息子さん(小学生だろう)が「1円入れて、幾つ願い事をしたんね」と冷ややかな顔で。すると父親が赤い顔して「いや、あのな、財布の中に小銭が1円しかなかったんだよ」と。するとすかさず、その家族の曾祖父様らしき人が小さな声で「なら、音のせんのを入れんかい」と。すると、曾祖母様らしき人も「そうじゃ。けちんぼが」と。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 大地の中には数多の宝が。宝は蔵に。そこで『地』に『蔵』と書いて『地蔵』という信仰が。大地が地蔵なら、全て見られてるという事。

2022-03-26 09:50:32 | 法話
同じ仕事をしているが道が開けず、愚痴を零す檀家若者に「君はその仕事が好きなんだろ。朝ドラ『カムカム』の虚無蔵さん(松重豊さん)は、5万回斬られた男で有名な大部屋俳優『福本清三さん(他界)』と拙僧、勝手な思い込みで見ている。1つの事を懸命に貫いている人を、神仏は、決して見捨てないと思うよ」と。

【追伸】
この若者に「拙僧は映画『仁義なき戦い、極道の妻たち』の頃から、福本清三さん(他界)のファンで、常に目立った役ではないんだが、その存在感が何とも言えず、大好きだった。渡辺謙さん、真田広之さんらが出演の映画『ラストサムライ』で、トムクルーズさんの護衛、監視役として、福本清三さんが抜擢された時『長年のご苦労が報われましたね』と心の中で拙僧、大変喜んだものだった。君も貫いてごらん。きっと誰かが見ていてくれるから」と。
















【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 ゴッホの生存中、彼の絵が売れたは1枚だけ。購入者は、従姉妹と。それが現在では1枚数十億円に。何なんだろうね、人間の価値観って。

2022-03-25 16:40:29 | 法話
読者が「番組『芸能人格付け』で、1万円の鯉と300万円の鯉の見分け問題が。わかるかい、住職は」と。「わからんね。一応の基準はあるそうだけど、様々細かい決まり事があるらしいから。が、鯉からしてみたら『勝手に評価するなや、おめえ達の感覚で。幾らの値が付こうと、俺達にゃ関係ねえ』と言ってそう」と。

【追伸】
この読者が「鯉は鯉、だもんね。高価な値が付いても、他の鯉と同じ池の中で仲良く泳いどる。が、少し違うは、普通の値段の鯉が死んでも人間は『ああ、あっ』ぐらいなもんだが、高価な鯉が死んだら、思いっきり落胆を。これって、鯉(命)が死んだから、悲しいんじゃなくて、高額が失われた事が悲しいんだよね」と。「まあ、近からず遠からず、ってとこだね。拙僧もその番組(格付け)は、見たよ。『白ワイン、赤ワイン、を飲み分けろ』の問題で、意見が真っ二つだったもんね。出演者(解答者)は皆『白と赤を間違えるわけないだろう』と。が、結果は違った。目隠しされたら人間は判断が狂う。という事は、人間は目でも味わってる、って事だね。人の評価(判断)なんて、その程度かな。プーチンさんも今、見えてないのかもね」と。






【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 その土地を縁に人は命を。3年間も毎日、夫婦で氏神(八幡様)詣を。結婚10年目に待望の赤ちゃんを。信じる事で授かれる体質に、かな。

2022-03-23 10:24:06 | 法話
彼岸参りに伺うと子供が「ある一瞬を境に、しかめっ面(心配顔)が、歓喜に満ちた喜び顔に変わる事って、何だ」と。「君が求めてる答えは、何かな」「試しに言ってみてよ」と。「じゃ、合格発表公示の瞬間かな」「何、それ。意味がわからん」「じゃ、出産だ」「正解」「何故わかったの」「君に弟が出来ただろ」と。

【追伸】
この男の子にとっても、ご両親にとっても、待ちに待った、7年越しの第2子だったんですよね。ほんと、子供は授かりものにて。世の中には望まれて生まれてくる子供と、望まれずに生まれてきて、中絶されたり、虐待されたりの子供が。両方とも、赤子には出生選択の権利も、親を選択する権利も、与えられていない。生まれた途端に「この人が、親」と。これが如何に理不尽な押し付けであろうとも、受け入れて、乗り越えていくしかない。芥川龍之介さんの『河童』では『生まれたい、生まれたくない』の選択は、赤子の方に選択権があるとか。赤子の意思を聞く役目は父親と。母親の腹の中にいる赤子に声を掛けて。その時、赤子が「お父さん。あなたの生き様を見ていると、私もその様になるのか、と思ったら、生まれてきたくない」と。こりゃ、父親はきついわ。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 読者が「お笑いとか、漫画とか、あんなもの見て楽しいですか」と時折。対し「批判する前に見てごらん。教訓はどこにも転がっとるよ」と。

2022-03-23 10:07:37 | 法話
読者が「住職は漫画は読むの」と。「信じられんかもしれんが、初めて漫画を読んだは19歳になってから。喫茶店で友人と待ち合わせた暇な時間に、何とはなしに手に取ったのが『1、2の三四郎』で、ドツボに嵌ってしまった。が、漫画を読んだは、その『三四郎』だけだが、様々にこの漫画には教訓を頂いたかな」と。

【追伸】
読者が「教訓って、何ですか」と。「三四郎が高校を出て、プロレスラーになる為に上京。偶然出会った悪役レスラー(横浜鶴見で保育園経営)に弟子入り。そのレスラーがリングに上がる前、悪役に変身する為の精神統一で、目を閉じ、正座して歌を。三四郎がこそっと聞いていると『うらら、うらら、うらうらよ』と山本リンダさんの『狙い撃ち』を。三四郎が『あれが精神統一なのかね』と言うと、マネージャーが『方法は、人それぞれだがに』と。この場面で拙僧(19歳の時)『世の中に、これ正解、はない。自分にとっての正解があるだけ。なればこそ、人を批判してはいけない』の教訓を。漫画ではないが、その後、外科医がオペ中、リラックスの為に、ロック聴いたり、演歌聴いたり、の話を知人看護師の方から耳に。他にも沢山、この漫画からは、教訓を頂けたかな」と。