1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 プーチンさんの本当の狙いは、建国して僅か69年で崩壊したソビエト連邦の再興かな。それが本当の目的なら、武力ではなく、民衆に心で。

2022-03-22 18:25:09 | 法話
彼岸参りに伺うと檀家爺様が「プーチンさんだが、鬼気迫るものを感じるんだが、どうも、ウクライナ併合が目的だけじゃない様な気がするんだが。どうよ、住職の見解は」と。「1917年ロシア革命後、ソビエト連邦が建国。その僅か69年後の1991年に崩壊。プーチンさんの無念は計り知れなかったそうだね」と。

【追伸】
檀家爺様が「ソビエト崩壊は衝撃的だったもんな。という事は、プーチンさんはもしや、ソビエト連邦の再興が本来の目的か」と。「わからんけどね」「だけどよ、ウクライナをあそこまで執拗に攻撃しなくても」「奈良時代、聖武天皇の時代、国家事業だった東大寺の大仏建立だが、その勧進(民間から資金、資材を募る役)を先頭だって勤めたが、高僧の行基さんでね。その行基さんの勧進1人目が偶々出会した武士の方だったそうで、断られても、断られても、付き纏い、とうとうその武士が『何故、そこまでして、お金を貰おうとする』と問うと『1人目のあなたに頂けないとなると、この先、資金を集めていく自信がなくなりますから』と答えたそうだよ」「そういう事か。ウクライナに躓いてて、連邦復興など到底、と思ってるのか」「わからんけどね。年齢も年齢だし、焦ってるのかな。だけど、独裁者狙いでなく、本当にそれが目的なら、他にやりようがありそうだけどね。恐怖政治や独裁政治の末路は、歴史を見ても、ね」と。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2372話目】 人間は知っている事よりも、知らない事の方が圧倒的に多い。その知らない事に興味を持つ事で、知識が増えていく。

2022-03-21 17:46:26 | 法話
ある社長さんから「様々な場面でその人の力量を図りたい時、どういう方法がありますか」と。「拙僧がよく使う方法は、その分野に対して『知っている事は何ですか』と聞かず『わからない事、疑問に思っている事は何ですか』と聞いておりますね」「そうか、なるほど。その問い掛けの方が有識の度合いがわかるか」と。

【追伸】
この会話の法話を読まれた読者が「少し理解が出来ません。住職、もう少しわかりやすく」と。「まあ、例えばだよ、子育てにしても、料理にしても『わからないところを質問してくれる』と聞くと、その質問してくる内容によって、常日頃、子育てをしているか、料理をしているか、結構にわかるもんだよ」と。「そうか、知識が豊富な人の質問は、深い所を聞いてきますもんね。知識が乏しい人の質問は、どうしても浅い質問になりますもんね。そうか、納得しました」と。









17年前の福岡西方沖地震。支援物資の分別をした人達が「使える物と使えない物に分け、有料でゴミ処理を。労力と時間とお金が、非常に無駄。他にやらなきゃならん事が数多に。出来る事なら義援金を」と

2022-03-19 08:50:50 | 法話
福岡西方沖地震は、平成17年3月20日10時53分、春季彼岸中日法要の直前、拙僧、法衣に着替えていた時、地鳴りが『ゴー』と音を。製鉄所が事故でも起こしたのかな、と思った瞬間、大きな揺れが。思わず昨年他界の父に「参拝者の命を助けてくれ」と心の中で。地震がないを理由に製鉄所はこの北九州に誘致を。

【追伸】
北九州で地震、もう日本全国どこでも起こり得る。地震当日、山門駐車場係が「住職。駐車場の車が波打って、下からお寺を見上げると、倒壊するんじゃないか、と思うくらい揺れてたよ」と。ところが、本堂に座っていた檀家の爺様、婆様は落ち着いたもので「お寺で死ねたら、本望じゃ」と。数々の有事を経験されている人達にて、肝が据わっとる。流石ですばい。さて、この福岡地震の数年後、当時の支援物資の話を被災した小学生に振った番組があった。すると不快な顔をして「今だから言いますが、箱の中には使い古しの下着、ボロボロの服、穴の空いた靴や靴下。短い鉛筆に汚い消しゴム。僕達は被災者だが、乞食じゃない。あなたなら、これ、使いますか」と。この番組を見ていた当時高校生だった息子が「全国の小学校から届いたこの物資だが、箱詰めにしたは、間違いなく先生と親だよね。何とも思わなかったのかな、詰め込む時に」と。勿論、そんな物、そんな人達、ばかりではないですけどね。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 お寺(信仰も含)の仕事をしておると、子供が疑問に感じる様な信仰をしたらあかんよな、と思う事が数多耳に入る。住職の責任は大きい。

2022-03-14 19:17:17 | 法話
ある公園脇を歩いていると「俺の母ちゃん、コロコロ宗教を変えるんだよな」と声が。『えっ』と覗き込むと、学校帰りの小学生男子が3人。すると別の子が「俺の母ちゃんも宗教にすっげえ金を使って、父ちゃんと毎日大喧嘩してるわ。宗教したら、人間がああなるのか。お前の家、お寺だろ」と2人がもう1人の男子に。

【追伸】
そう問われたお寺の子供であろう男の子が「父さん(住職)が『お寺に参拝して来る人の大半は、先祖を敬う人達だが、それ以外の飛び込みでは、家庭が不幸せな人か、様々問題を抱えている人が多いかな。そういう家庭に育つ子供達が最も抱く疑問が『手を合わせてる人間が、夫婦で罵り合いを。お経を唱える同じ口で、人の悪口や嘘、誤魔化しを。宗教って、何なんだ』と、これかな、と言ってた」「お前の父ちゃんも大変そうだな」と。拙僧、暫く立ち止まって、猛省しながら、肩を落としてその会話を聞いていた。








【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2371話目】 努力は必ず、誰かが見てくれている。見てくれている人は、本物。本物は常に逸材を探している。

2022-03-14 13:19:51 | 法話
檀家17歳男子が「昨日、積年の恨みが爆発し、姉と大喧嘩に。その時、父さんが『実は結婚前、挫折した事があって、自殺まで考えた事があった』と。その後に姉が『お父さんが自殺してたら、私達の家族は母子家庭になってたんやね』と。この馬鹿、父さんの心が読めんのか、と思ったが、一応、言葉を飲み込んだ」と。

【追伸】
この法話に読者の数人が問い掛けをしてきた。「この17歳男子が『この馬鹿、と思った』と。何故ですか」と。「結婚前に父親が死んでいたら、そもそも結婚出来てないわけで、当然、母子家庭になる縁も」「ああ、そういう事か。この姉のレベルだわ、私も」と。話をしっかり戻しましょうかね。さて、この17歳男子の悩み相談は、この姉との喧嘩話ではなく、別義にて。それに拙僧、答えて「他人からどの様に自分が見られているのか、を知るも大事だと思うよ。お笑いの今田耕司さんが『自分は、人に言われて行動するのが向いてるんだな、と思う。マネージャーさんが、こんな事をしてみませんか、と進言してくれる事の大半は、自分に合っている。客観的に見て、判断してくれての事だから』と言われていたよ。人に言われる事を素直に取り入れる事って、大事だと思うよ。人に助言された道を思案するという選択も、悪くはないと思う。じっくりと考えな」「なるほど。何か、スッキリした。父さんが僕らに、挫折話をしてくれたのも、それを読み取ってたからだね」「だと思うよ」と。