写真は、嘉穂劇場「第九」2005の様子(嘉穂劇場ホームページより転載)
今日は、何十年ぶりかで、「第九」の練習に参加しました。
これは、福岡県飯塚市の「嘉穂劇場」を応援する活動の一環の事業として、復興なった一昨年から行なわれているイベントです。
「第九」とは、もちろん、ベートーヴェン先生の交響曲第9番
作品第125「合唱つき」のことです。
2003年7月19日、九州全域を襲った大水害によって、「嘉穂劇場」は舞台上まで浸水する大被害を受け、一時は復旧不可能として、オーナーの伊藤英子ばあちゃんも、あきらめかけていました。
ちょっと補足しますと、「嘉穂劇場」は公的援助は全く受けていない合資会社だったのです。
全国でもまれな、完全個人経営の劇場として伊藤英子さんと親族の手によって、時代の山谷を乗り越えて経営されてきたのです。
Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt
(訳文は、本記事最後にあり)
しかし、さすがにこの水害は「嘉穂劇場」を個人経営のまま立て直すことを困難としました。
旅回りの「座長」たちの熱心な働きかけと、津川雅彦、中井貴一、中村玉緒さんら大勢の有名俳優のみなさんの資金援助やボランティア活動によって、ようやく伊藤英子ばあちゃんも一時の憔悴から立ち上がり、NPO「嘉穂劇場」としての再興を目指したのでした。
Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kuß der ganzen Welt!
地元有志や個人や企業のカンパ活動も広がり、復興に要する費用もほぼ集まり、水害のあった年の内には再建を開始。
一昨年、2004年9月、復興杮落とし公演が行なわれました。
そういう、嘉穂劇場をみんなで支えようと言うイベントとして、「第九」で歌い上げようということになった訳です。
Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt.
今日からの「練習日程」が入った葉書が、先週付いたので、仕事や他の用事を調整して、初練習に参加。
ところが、私には初練習でしたが、2週間前から始まっていて、今日は3回目。
私が見た葉書は、欠席者への再度のご案内だったとのこと。
一回目の葉書は多量のダイレクト・メールに埋もれてゴミ箱へ?
会場の飯塚コミュニティセンターは、嘉穂劇場から歩いて5分ほどのところにあり、大型ホールのあるイイヅカ・コスモスコモンに並んで建っている。
比較的新しいキレイな建物であった。
音楽室には、男性30人ほど、女性がその倍以上、総勢百名以上が集合。
小学生から高齢者まで、私のように「第九」を何度も歌ったことのある人から、
今年初めて参加の人まで千差万別。
短い発声練習の後、早速始めの方から練習開始。
前回は、敷地内で軽い運動をしたそうです。
本来、運動・ストレッチ・ボイストレーニングとやるべきなのですが、なにぶん時間が短いので、発声練習だけしかできません。
今日は、ドイツ語の発音を結構細かく修正していました。
たとえば、お決まりのドイツ語特有のウムラウト母音 Götterfunkenの【ö】(「あ」の口で「え」),Brüderの【ü】(「う」の口で「い」)、二重母音 Freudeの【eu】,Zauberの【au】、単母音は深く長めに、語尾の【d】や【t】は必ず母音無しの「t」で発音すること。 etc.エトセトラ。
さらに、「der」を 「デァ」と読むのか「デル」と読むのかなど発音の語尾にも重点。
本番の指揮者フォルカー・レニッケさんは、現代のウィーン口語発音を採用するつもりらしく(本日は不参加)語尾を巻き舌では無く、(英語的に?)伸ばす。
すなわち 「デァ」と読むそうです。
最初のワンフレーズだけで、この手の発音の関連は一杯あります。
(青文字部分)
Freude, schöner Götterfunken Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt.
私は、その昔の古いドイツ語で習ったので「デル」の方ですから、気を付けないと、こっちが出てしまいます。
さて、久しぶりに大声をあげて気持ちは良かったのですが。久々のことでもあり、高い音は出ないは、声がひっくり返るは、練習が終わる頃にはカスレルはで、「昔取った杵束」とは行きませんでした。
何しろ、毎年「第九」を歌っていたのは20代でしたから。
それでは、先ほどのフレーズと後半のフレーズ
および私の訳による日本語訳を書いて今日は終わります。
Freude, schöner Götterfunken Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt.
歓喜よ!神の炎、楽園からきた乙女!
我らは、炎に魅せられ聖なる地に導かれる。
汝の(歓喜の)魅力は、時代が厳しく分断した者達を、再び結びつけ
全ての人間は歓喜の柔らかい翼の中で兄弟になる!
Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kuß der ganzen Welt!
Brüder, über'm Sternenzelt Muß ein lieber Vater wohnen.
Ihr stürzt nieder, Millionen?
Ahnest du den Schöpfer, Welt?
Such' ihn über'm Sternenzelt!
Über Sternen muß er wohnen.
抱かれよ幾百万の人々(諸人)よ、この口付けを全世界に!
兄弟よ! あの星のかなたに愛する父はおわします。
ひざまづくのか諸人よ
世界よ、創造主を感じるか?
汝の頭上にある星ぼしを探せ
星のかなたに彼は必ずおわします。
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今日は、何十年ぶりかで、「第九」の練習に参加しました。
これは、福岡県飯塚市の「嘉穂劇場」を応援する活動の一環の事業として、復興なった一昨年から行なわれているイベントです。
「第九」とは、もちろん、ベートーヴェン先生の交響曲第9番
作品第125「合唱つき」のことです。
2003年7月19日、九州全域を襲った大水害によって、「嘉穂劇場」は舞台上まで浸水する大被害を受け、一時は復旧不可能として、オーナーの伊藤英子ばあちゃんも、あきらめかけていました。
ちょっと補足しますと、「嘉穂劇場」は公的援助は全く受けていない合資会社だったのです。
全国でもまれな、完全個人経営の劇場として伊藤英子さんと親族の手によって、時代の山谷を乗り越えて経営されてきたのです。
Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt
(訳文は、本記事最後にあり)
しかし、さすがにこの水害は「嘉穂劇場」を個人経営のまま立て直すことを困難としました。
旅回りの「座長」たちの熱心な働きかけと、津川雅彦、中井貴一、中村玉緒さんら大勢の有名俳優のみなさんの資金援助やボランティア活動によって、ようやく伊藤英子ばあちゃんも一時の憔悴から立ち上がり、NPO「嘉穂劇場」としての再興を目指したのでした。
Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kuß der ganzen Welt!
地元有志や個人や企業のカンパ活動も広がり、復興に要する費用もほぼ集まり、水害のあった年の内には再建を開始。
一昨年、2004年9月、復興杮落とし公演が行なわれました。
そういう、嘉穂劇場をみんなで支えようと言うイベントとして、「第九」で歌い上げようということになった訳です。
Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt.
今日からの「練習日程」が入った葉書が、先週付いたので、仕事や他の用事を調整して、初練習に参加。
ところが、私には初練習でしたが、2週間前から始まっていて、今日は3回目。
私が見た葉書は、欠席者への再度のご案内だったとのこと。
一回目の葉書は多量のダイレクト・メールに埋もれてゴミ箱へ?
会場の飯塚コミュニティセンターは、嘉穂劇場から歩いて5分ほどのところにあり、大型ホールのあるイイヅカ・コスモスコモンに並んで建っている。
比較的新しいキレイな建物であった。
音楽室には、男性30人ほど、女性がその倍以上、総勢百名以上が集合。
小学生から高齢者まで、私のように「第九」を何度も歌ったことのある人から、
今年初めて参加の人まで千差万別。
短い発声練習の後、早速始めの方から練習開始。
前回は、敷地内で軽い運動をしたそうです。
本来、運動・ストレッチ・ボイストレーニングとやるべきなのですが、なにぶん時間が短いので、発声練習だけしかできません。
今日は、ドイツ語の発音を結構細かく修正していました。
たとえば、お決まりのドイツ語特有のウムラウト母音 Götterfunkenの【ö】(「あ」の口で「え」),Brüderの【ü】(「う」の口で「い」)、二重母音 Freudeの【eu】,Zauberの【au】、単母音は深く長めに、語尾の【d】や【t】は必ず母音無しの「t」で発音すること。 etc.エトセトラ。
さらに、「der」を 「デァ」と読むのか「デル」と読むのかなど発音の語尾にも重点。
本番の指揮者フォルカー・レニッケさんは、現代のウィーン口語発音を採用するつもりらしく(本日は不参加)語尾を巻き舌では無く、(英語的に?)伸ばす。
すなわち 「デァ」と読むそうです。
最初のワンフレーズだけで、この手の発音の関連は一杯あります。
(青文字部分)
Freude, schöner Götterfunken Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt.
私は、その昔の古いドイツ語で習ったので「デル」の方ですから、気を付けないと、こっちが出てしまいます。
さて、久しぶりに大声をあげて気持ちは良かったのですが。久々のことでもあり、高い音は出ないは、声がひっくり返るは、練習が終わる頃にはカスレルはで、「昔取った杵束」とは行きませんでした。
何しろ、毎年「第九」を歌っていたのは20代でしたから。
それでは、先ほどのフレーズと後半のフレーズ
および私の訳による日本語訳を書いて今日は終わります。
Freude, schöner Götterfunken Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder, Wo dein sanfter Flügel weilt.
歓喜よ!神の炎、楽園からきた乙女!
我らは、炎に魅せられ聖なる地に導かれる。
汝の(歓喜の)魅力は、時代が厳しく分断した者達を、再び結びつけ
全ての人間は歓喜の柔らかい翼の中で兄弟になる!
Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kuß der ganzen Welt!
Brüder, über'm Sternenzelt Muß ein lieber Vater wohnen.
Ihr stürzt nieder, Millionen?
Ahnest du den Schöpfer, Welt?
Such' ihn über'm Sternenzelt!
Über Sternen muß er wohnen.
抱かれよ幾百万の人々(諸人)よ、この口付けを全世界に!
兄弟よ! あの星のかなたに愛する父はおわします。
ひざまづくのか諸人よ
世界よ、創造主を感じるか?
汝の頭上にある星ぼしを探せ
星のかなたに彼は必ずおわします。
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