じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

男子高校サッカーインターハイ大阪府予選展望

2019-05-02 09:27:56 | 高校サッカー

✳1~4

 大阪桐蔭がこのゾーンの本命と目される。プリンスリーグでは苦しい戦いが続くがトップスピードのなかでも精度の高いパスワークが発揮出来れば、最終順位決定リーグ進出の可能性も高まってくるかと思われる。そこで2位以内に入り4年ぶりのインターハイ出場を果たせるかどうかは、上記が出来た上で、さらに個々の守備の意識の高さをチームとしての守備力に反映させることが出来るか否かにかかっているかと思われる。上記がいずれもなされなければ、昨年度の冬の全国選手権代表の大阪学院や桃山学院の目も出てくるかと思われる。U18大阪一部リーグではいずれも上位とは水を空けられているが、一発の力はあるかと思われる。

 

✳5~8

東海大仰星が本命。プリンスリーグ関西で首位争いを演じ、来季のプレミアをも視野に入れる。力は少なくともプレミアで残留するくらいのものはあるかと思われ、それ以上のものも期待できる。全体的に大きさを感じる選手が多く、見るからに強そうな印象を与える。中に分厚さを感じる選手も。インターハイ出場に向け有力な学校のひとつ。同じくプリンスリーグ関西に所属する近大附属が対抗。両校は既にプリンスで一度対戦、そのときは引き分けている。

 

✳9~12

 U18大阪一部リーグで首位を走る履正社、同リーグで上位につける関大一、大阪産業大附属、さらには今季プリンス初参戦の興国も入り最激戦ゾーン。プリンスリーグ関西とU18大阪一部リーグのレベルに大きな差はないかと思われ、そこで上位につけているということは、プリンスでも上位につける力があると推察される。敢えて本命を挙げれば履正社か。東海大仰星やこれから紹介する阪南大学高校が中心と思われるインターハイ出場2枠の争いに割って入っても、不思議ではない

 

✳13~16

 阪南大学高校が本命。2年ぶりのプレミアリーグ復帰を視野に入れ、力は少なくともプレミアで残留するくらいのものはあるかと思われ、それ以上のものも期待できる。今季も体の分厚さを感じる選手が多く、強さを前面に押し出したサッカーを展開。一方で後ろからじっくりつなぐことも出来る。攻めてはシュートの意識高く、相手に寄せられた難しい体勢からでも、精度の高いパスやシュートが打て、守ってはGKと最終ラインの連携、ポジショニングが良く、相手に容易にシュートを打たせない。要は単に力任せのサッカーではなくバランスも良い。とはいえ前へ前へ強さを前面に押し出したサッカーであることに変わりはないため、引いて守られたときの対応には課題が残るかも知れず、見方を変えれば他校が付け入る隙があるとすればそこか。いずれにしても順当にいけば、東海大仰星と共にインターハイ出場となるかと思われ、実現すれば2年連続の出場となる。同じくプリンスリーグに所属する金光大阪が対抗、他昨年のインターハイ代表校の関大北陽、さらには清風の戦いにも注目か。

 

以上です。最終順位決定リーグの展望は気が向けばしようと思います。


大阪桐蔭 阪南大学高校

2019-05-02 09:15:59 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:4失点。この日も個々の守備の意識の高さには見るべきものがあっただけに、それをチームとしての守備力にいかに繋げていくかという課題が継続してる状況かと思われます。この日は1、2失点目はいずれも攻撃から守備への切り替えの遅さが招いた失点に見えました。守備から攻撃、だけでなく逆の切り替えの速さも身につけなければ、なかなか勝てません。だめ押しの4失点目はそのちょっと前からGKがやおらPK外に出てプレーしなければならない場面が増えており、そうした場面が多いことそのものが問題かと思われます。

阪南大学高校:相手がシュート打てそうな場面でもなかなか打とうとしなかった事から、最終ラインとGKの連携が良いことが推察されます。最終ラインが防ぎきれないところにGKが立つ事が出来ているということかと推察されます。後半は相手にだいぶスペースを自陣深くまで与えていたのは、課題として残ったかもしれません。

✳攻撃

大阪桐蔭:この日もGKや最終ラインのパス回しが相手に高い位置で奪われる場面が目立ち、課題として残ったかと思われます。ゴールキックで味方の2列目のサイドを狙うようなのをもう少し増やした方が良いかもしれません。それ以上に印象に残ってしまったのはとにかくなかなかシュートを打とうとしない姿。観ていてシュートスペースが広く与えられて見えた場面が何度もありました。が、全て打たないか打ってもワンテンポ遅れてるかで結局相手に詰められてからになってしまってるから窮屈なそれになってしまい枠を捉えられない。捉えてもダフってしまう。いずれにしても相手に怖さを与えられないといった感じでした。観ていて感じたのが、まるでシュート決める選手が暗黙の了解で決まってしまって見える。該当する選手は一人で決めてやろうとするからスペースあってもPK内めがけてドリブルで突進してしまい、途中上手さと強さを見せつけるも結局は囲まれて玉砕、それ以外の選手がついてこれておずセカンドボール拾えず単発で終わってしまう。該当しない選手はシュートスペース出来ても、俺は決める選手じゃない。俺が打って外したら、決める、に該当する選手の気分を害してしまい、チーム全体の空気も外してしまう。だからやめとこう。そんな感じにすら見えました。邪推になってしまいましたが、各選手与えられたポジションがあるとはいえ、シュート打てる状況になったときは全員がFW、そんな意識も大切かと思われます。

阪南大学高校:シュートに対する意識の高さ、相手に詰められた難しい体勢からでもシュートが打て、クロスが上げられる体の強さ分厚さが、とにかく光りました。

 

✳大阪桐蔭:5戦終えて3分2敗という戦績ほど弱くはないという思いは変わらず。所属はプリンスもプレミアで残留するくらいの力はあるように感じた開幕戦ほどのものも、この日は片鱗程度には見せていたように思います。2月に見たBチームの試合で良い選手だな🎵と思った選手で時折試合に出ているのはFWの西山選手くらい。他にも良い選手だと感じた選手もいたため、彼らにそれ以外の選手も含めてメンバー、ポジションの再考がもっと大胆にあってもいいような気もします。ただ、中島選手、奥田選手、永野選手、岡田選手、武田選手、大野選手、才木選手、あたりは外せないかとも、思います。今はなかなか力を発揮出来てませんが、ちょっとしたことできっかけさえ掴めば、確信に満ちて走り出す可能性も十分あるかと思われます。

 

✳阪南大学高校:屈強そうな選手が多く、プレミアで残留かそれ以上の力を感じるという印象は、少し見た開幕戦と変わらず。2年連続のインターハイ、さらにはそこで上位進出。さらには2年ぶりのプレミア復帰も十分可能かと思われます。後ろからじっくり回す場面もありましたが、基本的には例年同様、強さを前面に押し出して前へ前へと押し上げるサッカースタイルかと思われるため、引いて守られたときの対応が課題かもしれません。