じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 大阪学芸 大商学園 追手門学院

2020-09-26 14:25:46 | 高校サッカー
✳️大阪桐蔭
第1節の手痛い引分けで後がなくなった中迎えた第2節の学芸戦。浮沈のポイントかと思われた球際への執念、序盤こそ相手に押され特別それは感じずもそこを凌いでほぐれたか、以降は随所にそれが見てとれるように。前半20分の先制ゴールはFW13のCKが直接入ったもの。これ、100%狙ったわけではないでしょうがたまたまというわけでもない。そんなゴールに見えました。ゴールに向かっていくボールをキーパーの背後に蹴る。そういう意識で蹴り、狙い通りのキックになり、それが最高の結果に結びついたように見えました。枠を捉えたボールを見て触るのを止め相手にも触らせまいと、密集の中の選手がして見えましたので、その通りだとすれば、まさにみんなで獲った価千金の決勝ゴールだったことになります。これで最終節で引き分けでも関西大会に進めることに。先に行われる試合で追手門が引分け以下に終われば負けても関西大会にいける。優位な状況になったとはいえ最終節の相手は強敵大商学園。一点獲れるかどうかかと思います。となるといかに守備で頑張るか。追手門の結果、自身の試合展開次第では、引分け、もしくは僅差での敗けも戦略的に意識した戦いが必要になってくるかと思われます。その時は、これまで経験したことのない?神経の集中が求められることになるかと思われます。

✳️大阪学芸
序盤はボランチ10が寄せられた中で精度の高い強烈なシュートを浴びせるなど、新人戦で見せた攻守に最後まで貪欲な姿勢が見て取れたが、序盤の流れで先制点を奪えず逆に相手のスーパーゴールで思わぬ形で後手に回ってからはなかなか思い切りよくシュートが打てず。後半3トップにしてより攻撃的な布陣を敷くも、開始早々に先制ゴールを決めた相手13番に強烈なミドルを喰らい失点には至らずも攻撃の意欲をそがれ守備に意識を増やさざるをえなく見える。以降攻撃が様にならず守る時間が長くなり、終了間際に決定的なチャンスを迎えるなどようやく自分たちの流れに戻すも遅きに失して見えました。これで2連敗、よもやの最終節を待たずして全国への道を絶たれる。ですが皇后杯出場のチャンスがまだ残されている。最終節はその結果が出てから追手門学院と。もし皇后杯も逃すとその試合が主要大会では最後の試合?になるため当然勝ちにいくと思われますが、もし皇后杯出場を決めてればこの試合をどう位置づけるか。この学校の動向が、この大会の最終結果全体に影響を与える可能性も、無きにしもあらずかと思われます。

✳️大商学園
新人戦の時以上に体の分厚さ、体の芯の強さを感じる体格をした選手が多く感じ、その時以上に安定感という点では歴代でも屈指のものがあり今期も力は全国クラスであるという印象がより強まって見えました。新人戦の時同様ポゼッションサッカーは健在。ただ、早々に大勢が決し、後半はメンバーを大幅に入れ替えた影響もあってか、ゴール前の競り合いへの不安は、新人戦の時同様残って見えました。これで今年も関西大会進出決定。最終節の相手は例年以上に体格のしっかりした選手を揃える大阪桐蔭。1位で関西大会へ行けるかどうかは、そうした相手を向こうに回しても、ポゼッションサッカーで相手の網をかいくぐれるかどうかかと思われます。

✳️追手門学院
第1節では不利かと思われた相手に参考PKこそ負けたとはいえ打ち合いに持ち込んで価値あるドロー。この日は強敵相手に前半で大差をつけられるも後半はカウンターがはまり1点返しただけでなく、敗れるも得失点差を致命的なものにしてしまうことは後半の踏ん張りで防ぐ。下馬評を覆しての関西大会進出に向け、先に試合をしないといけない不利も含めて厳しいながらも可能性は残す。逆転で関西大会進出を果たすかどうかの鍵は、これまで2戦のようにカウンターがハマるかどうかかと思われます。

今季はコロナの影響か大商、学芸が勝ち進んでる皇后杯関西大会と日程が重なったことが、この両校が初戦で相まみえる日程に変更になったことなど、選手権予選のここまでの結果にも影響を及ぼして見えます。最終節もその影響が結果に反映されることは十分に考えられ、関西大会進出残り1枠の争いにいたずらをすることもあり得るかと思われます。運も実力のうち、かと思われます。