じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 金光大阪

2019-04-27 11:53:11 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:前後半各1失点。前半のそれはそれまでずっと大阪桐蔭ペースで試合が進んでいたことの功罪。相手にシュート一本も打たせず味方GKからのパスもない。要はそれまでGKは一度もボールに触れていない。そんな状況でボランチが負ける場面には到底見えなかった一対一の競り合いで負けたことからふいにピンチが訪れたことへの集中切り替えが効かずGKがぎこちない動きになってしまい失点。後半の失点は試合が間延びした展開になり集中が保ちづらい状況の中での自陣競り合いの最中にふいに打たれたシュートにGK対応しきれず手痛い追加点を奪われる。1失点目は折を見てGKにも意図的にまわしていれば防げた失点に見えました。この日のような肌寒い中であまり走ることのないGKというポジションからすればなおさらです。2失点目は基本的にはあの混戦のなかで精度の高いシュートを打った相手を誉めるべきと思いますが、間延びした中でも集中保つことが出来ていれば、何とかパンチングで逃れることも出来たように見えました。ゲームメイクと、先日も感じた集中という点で課題が残って見えました。ボールへの寄せの速さでは終始相手より勝って見え、この日も個々の守備の意識の高さには見るべきものがありました。

金光大阪:GKと一対一になったかと思ったところでタイミング良く飛び出してくる場面が目立ったGKの判断力、シュートチャンスかと思ったところですかさず相手の前に体を入れてきた最終ラインの強かさが光りました。それらが光ってこの日は無失点でしたが、やや飛び出しが過ぎて見えたGKの動きと前につないでいけそうな場面でもすぐに外に出して自陣で相手ボールのスローインを許していた最終ラインのセーフティーファーストに過ぎて見えたゲーム選択が、やや気にはなりました。それと、レフェリーによっては退場なってもおかしくないくらいの危険なチャージを、最終ラインの選手が複数回に渡り行っていたのも気になりました。CBを試合中に失うことの痛手は計りしれません。致命傷になりかねないだけに、要注意かと思われます。この日のレフェリーのジャッジの特性を見抜いてのことだった。だとしたら話は変わってくる。という見方をする人もいるかもですが😃

✳攻撃

大阪桐蔭:この日もGKや最終ラインのパス回しが相手に高い位置で奪われる場面が目立ち、課題として残ったかと思われます。前半はわりかし自分達のリズムで攻撃が出来ていたように見え、シュートまでいく場面も目立って見えましたが後半は一進一退で攻撃を組み立てるので精一杯に見え、試合を通して相手に怖さを与える攻撃が出来ていた場面は全くと言っていいほどなかったと思います。これについては後で触れたいと思います。

金光大阪:前半の先制点は相手にペースを握られて見えた中での一瞬の隙を逃さずゴールに結びつけたもの。後半の追加点は敵陣混戦のシュート打つには難しく見えた中での精度の高いシュートが光りました。GKのキックは全てパントキック。それが出来るほどのフィジカルの強さは特別には感じず、つなぎ、ゲーム支配力という点では、課題が残ったかもしれません。

 

✳大阪桐蔭:4戦終えて2分2敗という戦績ほど弱くはないと思いますが、所属はプリンスもプレミアで残留するくらいの力はあるように感じた開幕戦ほどのものは、この日は感じず。原因は旧チームからの主力である大野選手の不在によるところが大きいように見えました。彼の不在によって精度の高い鋭いパスワークが失われて見えました。怪我なのかなんなのかは分かりませんが、この状況が続くようだと、今後の戦いに暗雲が立ち込めるかと思われます。

 

✳金光大阪:特別なものは感じませんが、大阪を勝ち抜くだけの力はあるかと思われます。