じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 大阪商業大学付属堺

2019-04-27 11:46:01 | 高校野球

✳投手

大阪桐蔭:今大会全試合今のところ先発してる2年生左腕藤江選手、先週の近大泉州戦よりは球走っていたように思います。最後1イニングだけ投げた本格派右腕中田選手、大勢決した後のマウンドとはいえ、相手を見下ろしてさえ見えるくらい、凄みと安定感がありました。秋から進化した。というよりは、ようやく本来の力を出しつつある。という印象がさらに強まりました。今大会のどこかで、頭から使ってくれないかなと思ったりもします。

商大堺:背番号10の細身のスリークォーター右腕中島くん、春になってエース番号になり、腕も秋より上からになり、秋よりストレートの力強さが増して見えました。この日は風強く肌寒くボールが指にかかりにくい状況だったためかボールを叩きつけるような感じのが多くなり四球連発。腕を目一杯振って投げる力投型の投手の泣き所が出たように見えました。ストライクとるにはどうしても腕の振りを緩めないといけず、腕を振って四球でランナー溜めておきにいったところを打たれるの悪循環の繰り返しになってしまってました。この日はこのような事になってしまいましたが、暑くなる夏はこの日のような気候で投げる可能性は低いかと思われるため、この日くらいの打線が相手でも、抑える力はあるかと思われます。

 

✳打力

大阪桐蔭:甘いスライダーを逃さず3点目となる犠牲フライを打った石井捕手の捕手ならではの読みなど、制球に苦しむ相手投手がストライクをとりにくるところを逃さなかった場面が目立ったのと、この日も走塁が光りました。3-0の2回の満塁の場面での加藤選手のセンター前コースヒットで二者生還の後、一塁走者の宮本選手が本塁送球間に三塁を陥れる。その走塁に相手が慌てたかさらに三塁へ悪送球で宮本選手生還、さらには打者走者の加藤選手も三塁まで進んだ場面は、この試合のハイライトと言っても良いかも知れません。走塁で畳み掛け、一気に試合を決めました。大勢決した後とは言え、外角低めいっぱいのスライダー、力で打つのは難しいのを技術で左中間中断まで運んだ西野選手の長打力も、目を見張るものがありました。

大商大堺:5回一点という内容よりも怖さを感じさせる打線に見えました。たか~く上がる捉えた感じの力強さが目立つフライアウトが多かった事から、そう感じました。

 

✳大阪桐蔭:近大泉州戦、この日の商大堺戦のことでいえば、四球を与えてくれない相手、先の塁を狙う隙を与えてくれない守備力を誇る相手への対応が、当面の課題と言えるかと思われます。近大泉州戦では左に抑えられてますが、本来は左だから特別苦にする、ということはない打線かと思われます。

 

大商大堺:この日は惨敗に終わりましたが中島投手が成長した分、ディフェンス力が上がって見えました。ひと冬越して秋より全体的に体の分厚さが増しており、打線も覚醒の可能性は秘めているかと思われます。さらに投手がもう一枚育つ必要性ありと、いろいろ条件はありますが、悲願の春夏通して初の甲子園を令和元年に、の可能性は感じました。