じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭B 大阪学院 関大一

2018-02-25 08:25:27 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭B:1失点で凌ぎましたが内容的には4点くらい奪われててもおかしくなかったと思います。GKと最終ラインのところで乱れが目立ったように感じられたのはこれまでになかった事かと思われ、この日の相手のように前線で強く足下で勝負できる相手に対しての対応に課題が残ったかと思われます。

大阪学院:こちらは1失点の内容通りに安定していたと思います。ただ、後半序盤に喫した同点ゴールは相手のポジションチェンジに対応しきるなかったことによるものかと思われ、瞬時の対応力という点では課題が残ったと思います。ルーズボールだけでなく、少しでも相手のパスが緩かったりで距離ができると逃さずボールを奪いにいく思いきりの良さが光りました。

関大一:前半だけの観戦でしたが、ややボールを見すぎるきらいがあって見えたのが気になりました。

 

✳攻撃

大阪桐蔭B:強敵相手に2点以上獲れない。相手に怖さを与える攻撃がなかなか出来ないのは、アーリークロスが少ないからかもしれません。グランダーのショートパスと裏を狙う縦パスだけではワンパターン、一定のリズムになってしまい、相手は守りやすいかと思われます。同点ゴールはダイナミックな展開からの前線に強さを前面に押し出した選手を2枚揃えたことを最大限に活かしたもので、良かったとおもいます。

大阪学院:前線で強く足元で勝負でき、攻撃力を感じさせながら、ポストに嫌われるなど不運な側面もあったとはいえ、1点しかとれなかった要因は、こちらもそれを活かした狭い局面での攻防が大半だったからかと思われます。アーリークロスを駆使したダイナミックな攻撃も織り混ぜることができれば、鬼に金棒な攻撃力になるかもですね🎵

関大一:前半だけで2得点、見る限り強さと粗さを感じました。試合前のシュート練習の際の各選手のキックの精度の高さが印象に。プレスが甘いとそれが炸裂といった感じに見えました。

 

✳個々

大阪桐蔭B

cb6:この日は大きな声を出す事ができており、声の効果か前節よりもプレーそのものも見るべき点が多く見られたように思われます。後半のポジションチェンジの際も変わらずCBだったことから、現状トップチームでのレギュラーへむけ、視界良好なのかもですね。となると、ファウルをとられ、カードも出されたかどうだったかな場面が一度ありましたが、基本、GKやCBの選手は特にファウル、ましてやカードはもらってはいけないと思います。ここが累積などで陣容が変わると、チーム全体の守備に大きな問題が生じかねません。

CB,FW3:この日も強さ見せるもファウルとられる。CBとしてはやや粗いかも、前節のようにFWで途中起用といった起用法の方がトップチームでも適してるかもと思ってたら本当に後半FWで起用される。FW11が前線で強さ見せたこぼれ球を拾って同点ゴール決めるも、こぼれ球への反応は遅れており、冬の選手権予選など大事な試合では相手にクリアされてたかと思われ課題が残ったかと思われます。逆にCBとしては、このポジションの攻撃面で求められる要素のひとつかと思われる精度の高いクロスを上げる。これはひょっとしたら首脳陣の目に止まったかもしれません。

右SB、CB4:前節同様大柄で強さを、特に守備で感じました。トップチームでのレギュラー奪取に向けて、パスサッカーにおいての前の選手との連携が課題かと思われるという前節と同様なことを感じました。

左SB2:守備で光るものを見せる、一方で攻撃では敵陣で持ちすぎる場面もあったものの、総じて見れば光るものの方が多かったと思います。ただ気になった点が、相手の裏を狙う縦パスに前線が追い付けなかった場面にゴメンと詫びた場面、ここでのこの選手が出した縦パスには絶妙なものを感じました。もしその通りなら、にも関わらず謝ってしまうと首脳陣から、優しすぎる、と、かえって評価を下げかねません。優しさ、協調性はもちろん大切な要素ですが、ないわけではないであろう自信を前面に押し出すことも大切かと思われます。とはいえいつみてもこのポジションでフル出場、評価は安定してるかと思われ、トップチームでのレギュラーへむけ、視界良好かと思われます。

ボランチ10(多分白井選手):巧みに相手からボールを奪う姿が光りました。

ボランチ、右SB5:この日は特に守備で目立てていたかと思われますが、攻撃でチャンスを広げるという意味ではこの日はこれといって目立てていないように感じました。後半サイドバックにまわされましたがそのポジションでの印象は特になし。トップチームでのレギュラー奪取は、他の選手との兼ね合い次第かもですね。

FW11(多分今井選手?):この日はフル出場。この選手の強さが同点ゴールに繋がる。強さありきの巧さも相変わらず見せており、トップチームでのレギュラー奪取へむけ、視界良好な状況は変わらず。

FW、ボランチ17(たぶん下級生の才木選手):この日も前節同様、巧みさなど光るものは見せていたように思います。後半はボランチとして起用されてましたが、トップチームでもそのポジションで起用される可能性は、基本的には低いかなと、漠然と思いながら見てました。

 

✳大阪桐蔭はチームとしては下半身強化という新たな課題を得た試合かもしれません。この日の相手は足腰の強い選手が多くトップスピードのなかでも足腰踏ん張ってしっかりとボールを扱えていた選手が多かったですが、そうした相手のスピードについていくことが、いろいろな乱れにつながって見えました。気のせいかもですが、それによって相手より足を滑らせてしまう選手が多く感じたのも気になりました。

 

✳大阪学院

 今期も大阪府予選の優勝候補の一角かと思われます。足腰のしっかりした感じの体格の選手が多く、うまさより強さを感じるカラーはインターハイより選手権予選向きかも知れませんね。強さを前面に押し出した中でもちろんうまさも見せる事ができるため、見ごたえのあるサッカーを展開することができる。狭い局面での押し合いへちあいに強さを発揮するチームですが、全国への鍵は、左右に大きく振られた時の対応力にあるかも知れません。

 

✳関大一:昨年大阪桐蔭にPK勝ちした明秀日立の選手のように、単にフィジカルの強さを感じただけでなく、均整もとれた上での強さを感じる選手が多かったのが印象的でした。ここ数年は、インターハイや選手権予選では優勝候補を脅かす存在といった感じでしたが、今期は攻守にまだ粗さはあるものの、優勝争いに食い込んでくるだけのものを感じました。この日の関大北陽との試合は打ち合いになって4-2,5-2くらいだろうかと思いながら帰路につきました。実際どうなったかは知りません。

 



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