✳防御力
大阪偕星:この日の先発はオーバーハンドのエース右腕福田くん。ストレート力あり、三振とりにいくワンバン気味のスライダーの切れも鋭かったですが、カウントとりにいく変化球がほとんど腕の振りが緩んで置きにいってしまっていたことが、後半捕まった理由かと思われます。守備はこの日はセンターに入った坪井君の正確な鉄砲肩やショートの動きに見るべきものがありましたが、リードしてるのに欲張った守備で余計な進塁を許したりしたことが、後半の逆転負けにつながって見えただけに、状況に応じた守備という点では、課題が残ったかと思われます。
智弁和歌山:背番号11のスリークォーター左腕池田泰君、ストレート、スライダー共に切れはありました。球に強さも出てくれば、振りの強い相手も抑えられるようになるかと思われます。リリーフした本格派右腕エース池田君は強さを感じるストレート投げてました。もっと左肩を我慢して体の開きの早さを抑えることが出来れば、安定感増してくるかと思われます。守備はまずまずかと思われます。試合前の内野ノックの動きは、サイドノックですから参考程度かもですが良かったです
大阪桐蔭:この日も新井くんが先発。エース番号に。相手との兼ね合いもあり、ストレートスライダーをすいすい投げてました。6回は背番号10になった中田が投げる。この日は何故かいつもより体の開きが早く見えたのが気になりましたが、球の力強さはこの日も感じられました。ここまでリードが広がった場面で登板すると炎上しており、この日も途中危なっかしかったですが、これまでと違いゲームを変に面白くすることなく抑えたことで少しでも評価が戻ると良いなと思います。とはいえもしコールドにならずゲームが続いていれば代打を出される感じでしたので、まだまだかと思われます。内容的にもそれは致し方なしに見えました。守備はライト線ポテンヒット長打になりそうなのを難なく処理した一年生の船曳君9の動きのよさが目につきました。
橿原:エース右腕投手はストレートの切れはまずまずあったと思います。守備は相手が大阪桐蔭ということを意識しすぎた深すぎる外野守備がもったいなかったです。この日の大阪桐蔭は外野ふかくへの打球はそんなに多くなく、序盤の打球の質で守備位置をせめて定位置にする勇気があれば、もう少し持ちこたえられたかもしれません。
✳得点力
大阪偕星:相手投手の質が少しでも落ちると、特に上位打線の振りの強さが目につきました。ただ一方で後手に回ると府大会から感じられた淡白さが顔を覗かせ、反発力という点で課題が残りました。ベンチワークからだけでなく、各打者各打席で今よりしつこさが感じられる内容にしていくことが、今後の課題かもしれません。
智弁和歌山:この日の相手投手は威力あるストレートと切れの鋭い決めにいくスライダーと置きにいくカウント球の変化球の三本立てみたいな感じで、同校の力をもってすれば前半から捉えるかと思いましたが、カウントとりにいく変化球への対応が前半できてなく見え、後半ようやくとらえましたが、対応力という点では課題が残ったかと思われます。
大阪桐蔭:得点ほどスカッとした当たりは少なく、まだまだかと思われます。中野キャプテンがなかなか結果出せないのは、結果を出したい出したいという思いが強すぎて体の開きが早くなってしまっており待ちきれておらずしっかりとボールを呼び込んでスイングすることが出来ていないためと思われます。本来は4番を打つべき打者かと思われます。頑張れ✊‼走塁もまだまだ一つ先の塁いけたところで止まってしまう場面が目立ち、チームとしての機動力もまだまだこれからかと思われます。
橿原:非力さは否めませんでしたが、しつこく食らいつく場面もありました。
大阪偕星:大阪府大会で投手として特に活躍した坪井君が何故最後まで投げなかったのかは分かりませんが、この投手が投げなかったことが、初のセンバツが絶望的になった大きな要因に感じました。夏に向け、坪井君以外の投手の育成と、個々の打力に見合う得点力を身に付けることが課題かと思われます。
智弁和歌山:大会前に推察していた通り、今期もどちらかと言えば打のチームかと思われます。明日の大阪桐蔭戦でも、4,5点はとることが、勝利への条件かと思われます。
大阪桐蔭:まだまだ投打に決め手はなくみえますが、明日の智弁和歌山戦では、投手陣が三点以内に抑えることが出来れば、センバツ優勝旗を全員で返しにいくという当面の目標にグッと近づくかと思われます。再びスタメンもれも危惧される中野君ですが、彼がそこに名を連ねているか否かで、感じられる打線の厚みも違って見えるため、やはり必要不可欠な選手かと思われ、奮起に期待したいです。
橿原:攻守両面で力不足は否めないと思いますが、天理や大阪桐蔭といった強豪と対戦した経験を、これから夏に向けてぜひとも活かしてほしく思います。