じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

2016大阪の男女高校サッカーこれから

2016-06-05 22:43:20 | 高校サッカー

男子はインターハイ予選本日で終了。女子は近畿大会を残すのみとなり、男女とも、インターハイをかけた大阪での戦いは終わりました。そこで、冬の選手権に向けた今後を占ってみたいと思います。

 

※男子

昨年はこの時期、実際の結果はどうだったかはともかくとして、本命履正社、追う大阪桐蔭 阪南大学高校 近大付属ではと昨年の今頃、前のブログで書いた記憶がありますが、今年は昨年の履正社のような本命は存在せず、昨年の対抗馬3校のような学校がもっと多く乱立する。要は混戦の様相を呈していると思われます。その中であえて絞るとすれば、インターハイ予選で最終順位決定リーグに進出した大阪学院大学高校、履正社、東海大仰星にプリンスリーグで上位を走る阪南大学高校、大阪桐蔭を加えた5校が、ディフェンスの安定感の高さでやや勝っているかと思われます。大阪学院は縦に激しいサッカーでありながら柔らかいテクニックも感じさせ、履正社はパスサッカーと縦に速くを状況に応じて使い分け、仰星、阪南大学高校はいずれも徹底的に縦に激しいサッカーを展開、対照的に大阪桐蔭は今年も基本的には柔らかいパスサッカーを展開とそれぞれに特徴がありますが、インターハイ予選では巧い学校が勝ち進む傾向があるのに対し、冬の選手権ではうまさ以上に強さが求められるかと思われ、秋までに今より分厚い体をチームとして作ることのできた学校が、冬の全国切符をゲットするものと思われます。

一応、5校に絞りましたが、実際のところはこれでも絞りすぎの感があると思います。桃山学院は鋭さという点で先の5校よりやや見劣り感があったため外したものの、インターハイ予選通して全試合1失点以内とディフェンスの安定度の高さは先の5校と遜色なし。もう一つの最終順位決定リーグ進出校興国は個々の技量、チームとしてのサッカーともに先の5校以上ともとれるものがある。ディフェンスの安定度が増せば、先の5校とも並ぶ存在になりえると思われますが、そこは同校の毎年の徹底したこだわりであるポゼッションサッカーとの相談の要素もあるかと、毎年のことですが思われます。チームとしてのフィジカル面も先の5校以上かも知れません。他にも履正社相手に先制し接戦に持ち込んだ関大一は、プリンスリーグではチーム作りの途上の感が強く表れているものの、日々チーム力が上がってきていることを証明したかと思われますし、興国を追い詰めた大阪朝鮮やその大阪朝鮮と接戦を演じている公立の布施にも旋風の予感が、などなど挙げていけばきりがありません。近大付属や金光大阪といった、プリンスでのチーム作り途上感から残念ながら抜け出せなかった学校の今後の巻き返しにも期待したいですし、大阪桐蔭に0-2で完敗ながら、大阪産業大学付属にも強さは感じましたので、ちょっとしたきっかけで覚醒する可能性も秘めていると思われます。

 

※女子

昨年の新人戦終了時に、大阪の女子の高校サッカーは大商学園 大阪桐蔭の2強時代から大阪学芸 追手門学院を加えた4強に移行中と前のブログで書いた記憶がありますが、わずか1年の時を経て、移行中から突入へと変わったとみていいかと思います。中でも大阪学芸 大商学園 大阪桐蔭の3校がディフェンスの安定度でやや勝っているかと思われます。大阪学芸は個々の縦の突破の強さが印象的、大商学園はインターハイ準優勝、冬の選手権ベスト4のメンバーの大半が残っているはずですが、昨年のような見るからに他を圧倒するような強さは見た目からして感じず。どんな組織でもそうですが、こうした下級生年代から優秀な世代ほど、いなくなった上級生の存在の大きさに苦しむのかも知れませんね。同校と似たようなパターン、他の競技でもよく見かけます。大阪桐蔭は新人戦の頃よりディフェンスの安定度が増した跡が、インターハイの戦績に表れていると感じられます。1年生の加入が大きいのかもですね。先日見たときには、チームとしてのサッカー、個々の強さはここ数年で一番かもとも思われるものを見せていたと思います。追手門学院もチームとしての決め手が出てくれば、力そのものは先の3校と遜色ないだけに、これから楽しみかと思われます。

 

以上です😊



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