じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 阪南大学高校

2019-05-02 09:15:59 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:4失点。この日も個々の守備の意識の高さには見るべきものがあっただけに、それをチームとしての守備力にいかに繋げていくかという課題が継続してる状況かと思われます。この日は1、2失点目はいずれも攻撃から守備への切り替えの遅さが招いた失点に見えました。守備から攻撃、だけでなく逆の切り替えの速さも身につけなければ、なかなか勝てません。だめ押しの4失点目はそのちょっと前からGKがやおらPK外に出てプレーしなければならない場面が増えており、そうした場面が多いことそのものが問題かと思われます。

阪南大学高校:相手がシュート打てそうな場面でもなかなか打とうとしなかった事から、最終ラインとGKの連携が良いことが推察されます。最終ラインが防ぎきれないところにGKが立つ事が出来ているということかと推察されます。後半は相手にだいぶスペースを自陣深くまで与えていたのは、課題として残ったかもしれません。

✳攻撃

大阪桐蔭:この日もGKや最終ラインのパス回しが相手に高い位置で奪われる場面が目立ち、課題として残ったかと思われます。ゴールキックで味方の2列目のサイドを狙うようなのをもう少し増やした方が良いかもしれません。それ以上に印象に残ってしまったのはとにかくなかなかシュートを打とうとしない姿。観ていてシュートスペースが広く与えられて見えた場面が何度もありました。が、全て打たないか打ってもワンテンポ遅れてるかで結局相手に詰められてからになってしまってるから窮屈なそれになってしまい枠を捉えられない。捉えてもダフってしまう。いずれにしても相手に怖さを与えられないといった感じでした。観ていて感じたのが、まるでシュート決める選手が暗黙の了解で決まってしまって見える。該当する選手は一人で決めてやろうとするからスペースあってもPK内めがけてドリブルで突進してしまい、途中上手さと強さを見せつけるも結局は囲まれて玉砕、それ以外の選手がついてこれておずセカンドボール拾えず単発で終わってしまう。該当しない選手はシュートスペース出来ても、俺は決める選手じゃない。俺が打って外したら、決める、に該当する選手の気分を害してしまい、チーム全体の空気も外してしまう。だからやめとこう。そんな感じにすら見えました。邪推になってしまいましたが、各選手与えられたポジションがあるとはいえ、シュート打てる状況になったときは全員がFW、そんな意識も大切かと思われます。

阪南大学高校:シュートに対する意識の高さ、相手に詰められた難しい体勢からでもシュートが打て、クロスが上げられる体の強さ分厚さが、とにかく光りました。

 

✳大阪桐蔭:5戦終えて3分2敗という戦績ほど弱くはないという思いは変わらず。所属はプリンスもプレミアで残留するくらいの力はあるように感じた開幕戦ほどのものも、この日は片鱗程度には見せていたように思います。2月に見たBチームの試合で良い選手だな🎵と思った選手で時折試合に出ているのはFWの西山選手くらい。他にも良い選手だと感じた選手もいたため、彼らにそれ以外の選手も含めてメンバー、ポジションの再考がもっと大胆にあってもいいような気もします。ただ、中島選手、奥田選手、永野選手、岡田選手、武田選手、大野選手、才木選手、あたりは外せないかとも、思います。今はなかなか力を発揮出来てませんが、ちょっとしたことできっかけさえ掴めば、確信に満ちて走り出す可能性も十分あるかと思われます。

 

✳阪南大学高校:屈強そうな選手が多く、プレミアで残留かそれ以上の力を感じるという印象は、少し見た開幕戦と変わらず。2年連続のインターハイ、さらにはそこで上位進出。さらには2年ぶりのプレミア復帰も十分可能かと思われます。後ろからじっくり回す場面もありましたが、基本的には例年同様、強さを前面に押し出して前へ前へと押し上げるサッカースタイルかと思われるため、引いて守られたときの対応が課題かもしれません。