じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 明石商

2019-10-26 19:53:48 | 高校野球
✳️投手力
大阪桐蔭:藤江投手初完投で3失点。3失点した3回まではストライクボールがはっきりしてましたが4回以降、コーナーでストライクがとれるようになり、緩急が有効に使えており、ストレートは最後までズバッときてました。成長するきっかけになる試合になったのではと思われます。ブルペンでは松浦投手、終盤は竹中投手が準備。
明石商:中森投手完投で4失点も相手にマルチヒットを一人も許さず。全体的に外の制球が良く、特に右打者の外のスライダーが抜群でした。ランナー出してセットになってからの制球と球そのものが今後の課題かと思われます。

✳️打力
大阪桐蔭:好投手を相手に4得点ですから攻略ということになりますが内3点は西野選手の同点3ラン、勝ち越し点はWPと内容的には、やはり苦しめられたと言えるかと思われます。怪我で離脱の吉安選手不在の影響もあったかもですね。今後こうした全国でも屈指の投手相手にいかに出塁率を高めていくかかと思われます。
明石商:相手が四死球くれないときの対応に課題が残ったかと思われます。序盤は四球で得たチャンスで相手がストライク入れにいったところを打って得点につなげてましたが、4回以降制球が安定した相手投手に対して若いカウントからいけず。切り替えの問題もあったのかも知れません。リードオフマンの来田選手が注目の打線ですが、この日は中軸の巧さと強さが印象に残りました。

✳️大阪桐蔭
代役?清水捕手のリードは序盤は分かりやすく、先制点献上に繋がってしまいましたが、回を追うに連れて良くなって見え、打者が思ってなさそうな球を投げさせることが出来てました。打っても併殺になりましたが一個捉えた打球が。決して打てない選手ではないだけに、吉安選手の怪我をチャンスと捉えてほしいと思います。守備は伊東選手のそれがこの日も特に光り、強敵相手に3失点に一役買ったと思います。次は準決勝。中1日で決勝という日程を考えると、ここで違う投手の先発も考えられ、誰でくるか興味深いです。中身はどうあれ来年のドラフト候補右腕相手に4得点。やはり歴代でも屈指の得点力と現状言えるかと思われます。

✳明石商
春夏全国ベスト4の旧チームからの投打の軸を中心に今期も強さを誇りますが、全国制覇となると総合力で後一歩及ばないかと思われます。投げては長打力のある打者にいかにそれをさせないか、打ってはいかに長打力を上げていくかが、今後の課題かと思われます。地域性とこの日の試合内容からして、当落線上とはいえ、センバツには選ばれるものと思っています。