手前に渦を巻く四角い大岩は、七人の海男を飲み込んだ伝説がある。海の男は、常に命と向かい合ってなければ・・・七人岩の伝説も・・・オマさんと云う水泳の選手を飲み込んだ、オマネ岩の口伝も、海の危険を教えている。
大きな岩が重なり合う沖合に、タコ根と云う名の岩礁が海面すれすれに顔を出している。名前の云うように蛸がいっぱいいると、耳にしていた。只、海流が早いので危険な処なのでプロでもあまり近かよらない。青春の頃、一度だけ波の静かな時に冒険したことが・・・。征服感と恐怖心が交じり合い波間に漂って岩の回りを一周した、おぼろげな記憶がある・・・