あと三日、あと三日を繰り返した不思議な老人は結局二十一泊目で帰宅された。お正月もと御願いされたが、先客の予約が一杯で止得ずお断りをした。自戒を持ったこの様なお客様であれば何時までもお泊り願いたい。立つ鳥跡を残さず・・・退も立派であった。今年も色々な人と回り逢った。この不思議な老人も印象的な御仁だ、イギリス人のANさん、タイのティラホーンさん、ドイツのKさん、岐阜歯科大のS教授と多く良人に回り逢えた。特に啓天無心を掲げ、釈迦の八大聖地と日本全国の霊山を五十年間、真剣に巡礼し、菩薩行に没頭された不動明王そのもののI様には近づき難い畏敬の念に打たれた。日本仮面歴史館には奇異な御仁が多く、不思議な出会いに驚かされる。鬼が笑うかも知れませんが・・・、来年も、凡夫の身に多逢勝因のお導きを・・・
暮になると熱川温泉で二番目に怠け者の小生も出番が多くなる。一昨日は自宅の温泉パイプの修理、昨日は松やガジュマルの剪定、風呂場の蛍光灯の交換、ハムとベーコンの下ごしらえ、掃除屋もと、普段の怠け心が・・・走り回っても追いつかず・・・後悔先に立たず。と今年も
重さ10Kg、長さ70Cmk。以前、収穫した最大のものと比べると約四分の一の大きさだ。今年は蜜蜂病で手抜き、収穫は二本のみ、因果応報の法則は定か、欲にまみゆれば危うし、足を知れば・・・肉炒めやスープとの冬の味覚を楽しめば・・・・・
例年、三十日ギリギリまで神棚や仏壇の掃除は手をつけないのだが、今年は二十八日で済ましてしまった。家内は珍事と心配顔だ、せめてこの不況、神や先祖のお力沿いをと、苦しい時の神頼みの前倒し・・・近燐の嫌な噂も耳に・・・、商売も健康も他人は助けてはくれない。因果応報、結果の原因は自分に・・・兎も角、今年は今日までボケ老人もなんとか無事に、しかし、この先の寸善尺魔の世界は変わらない。