きれいなきれい〈田添公基・田添明美のブログ〉

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辛い時,気持ちが落ち込んだ時,悲しい時

2016年10月16日 16時32分47秒 | 日記・エッセイ・コラム

辛い時,気持ちが落ち込んだ時,悲しい時,私はこれをそっと取り出す。
20年以上前の,ある匿名の中学1年生の4月の国語のテスト結果。

野原はうたう

☆教科書の四編の詩をまねて,詩を作ってみよう。
(作者名も考えること。)

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【問題1】
「ねがいごと」編→題は同じで,出だしの言葉を四回繰り返し,
「・・・」とし,「きょうも」の後も自分で考える

〈問題1の詩〉

ねがいごと  (おじさん はるか)

よばないで
よばないで
よばないで
よばないで

・・・
きょうも
おやじと
よばれたの

〈教師の評価 ×印〉

 

        


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【問題2】
「おれはかまきり」編→「おれは○○」に好きな生き物を
あてはめ,自分のイメージを語って,詩を作る。「ひかっているぜ」
「きまっているぜ」を連の最後に使おう。

〈問題2の詩〉

おれはすしやのおやじ  (おやじ りゅうじ)

おうあきだぜ
おれはこのひをまってたぜ
もっとよってこい
おれのすしをにぎるすがた
どこどきするほど
ひかっているぜ

おう売れるぜ
おれはがんばるぜ
もえるひとみで
注文をたのむあのおやじ
わくわくするほど
きにいったぜ

〈教師の評価 ×印〉

 

        


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【問題3】
「あきのひ」編→秋以外の季節で考え,「春・夏・冬」で
考えてみる。「〜た」という過去形を使い,「くるくる」の
所も,工夫してみよう。

〈問題3の詩〉

夏のひ       (あせ みちこ)

むうん・・・としめきったかぜが
とおりすぎました
わたしはあせを
ふきとりました
ふりかえると
みたこともないおやじが目の前
でにやっとしていました

〈教師の評価 ×印〉

 

        


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【問題4】
「いのち」編→「わしのしんぞうは(=わたしの大切なものは)」の
フレーズを使う。最後の二つの文「だから〜いきていくのである」
「だから〜よいのである」もそのまま使う。

〈問題4の詩〉

いのち     (中年 だいさく)

わしのしんぞうはうごいている
えいえんにつづく
こどうがわしの手につたわるのである
ふところでどきどき・・・
とてもあきてしまったのである

だからわしは
いっかい
とめてみたのである

だからわしは
なぜか
死んでしまったのである

〈教師の評価 ×印〉

 

    


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〈総合評価〉


〈教師のテスト用紙への添え書き〉
野原に関する動植物で詩を作るのですよ。

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この匿名の人物は,今では私よりずっと仕事で頑張っています。

懐かしいなぁ。このテストもふざけていたのではなかったと思う……。

 

教訓:自分なりに精一杯期待に添うように努力しても,全く評価されない

ことはよくある。