きれいなきれい〈田添公基・田添明美のブログ〉

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モンゴメリ/赤毛のアン・エミリーブックス

2020年10月31日 10時24分00秒 | 「いたずら」田添明美

私が、赤毛のアンに出会ったのは、小5の時だった。
中学生の時、友人と、校門の所にある池に(輝く湖水)と命名し。
道路沿いにあるトタン屋根から木が伸びている家に(ニョッキリハウス)と命名し。
楽しんだ時があった。

新潮社文庫、村岡花子訳が発売されたのは、その頃からで、
赤毛のアン10巻、可愛いエミリー・エミリーはのぼる・エミリーの求めるもの3巻
が発売終了したのは、20才位の時だったと思う。

私はこの13巻に、神田書泉のカバーを付け、大切に保管した。
しかし、歳月が経つと、背表紙が陽にやけ、剥離し、ぽろぽろ落ちるようになった。
紙はどうかというと、昔の本なので、文字が小さく、全面薄茶色と化し。
紙の外側は、茶色と化した。

私は、今どき、村岡花子訳があると思えなかったので。
目に痛みを感じながら、読んでいた。

30になった時、再読するのが、怖かった。
(読んで、何も感じない、詰まらない大人になっていたら)と不安だった。
しかし、この13巻は、5年毎に読み返しているのだが、面白く、安心した。

5年前、若い頃視力が、両眼1.5だった私は、年を取り、右1.2左0.8
だったのに、突然右目が0.1以下になり、白内障の手術を受けた。
その直後、この13巻を読みだしたのである。
すると、左目が手術後2ヶ月で、0.1以下になった。
眼科医は(この、2ヶ月、何をしていたんですか!)と聞いたが答えられなかった。

そして、テレビで、赤毛のアンが始まった際、あまりに原作と異なるので。
又、この13巻の再読を始めた。
モンゴメリは(気違いのように・狂ったように・狂人のように)が多発(!)して
笑ってしまう。

エミリーブックスは、天賦の才に恵まれた13才の少女が、詩から小説を
書き認められていく、ユーモアに溢れたいい本だと、今回は5回も再読してしまった。

因って、非常に、目を痛め
夫に検索して貰うと(なんと!!)
村岡花子訳のエミリーブックスの文庫があったのである!
私は、何十年も、茶色の紙を、読んでいたのだ。
この、喜びを、誰に伝えよう?

私の作品の甘さは、モンゴメリ好き、のせいだと、理解している。

モンゴメリと村岡花子は、私の人生において、恩人である。
 
今朝、文庫が届いた。
古い文庫の文字の大きさの、1.5倍だった。
とても、嬉しい!