先に行って待っているからと逝った人がいる
父は逝った時 首を傾げ
誰かに会えたように目を開き微笑んでいた
待っていると
逝った人々は今どんな姿でいるのだろう
何才でいるのだろう
死の苦しみから開放された人は
白い衣を着て
明るい光の中
草地の野花をつみ
誰かに手向けようと歩いている気がする
花を渡された人も
白い衣を着て
明るい光の中
共にはるか遠くに歩いている気がする
音楽のように歩を重ね
年齢を忘れ
時を忘れ
又 花をつみ
ここへ来る人に手向けようと、
白い衣が円陣を組む
組む時が花をつむ時
大空に衣が散っていく
各々の懐かしい人々に
花を手渡すため
限りなくやさしく
光を纏いながら
R2.7.22
天国を思わせる。
黄泉の国がこんなところだったら行ってもいいなと思えます。