釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

12月4日 VS強風&サゴシ

2015年12月04日 | 日記


朝、穏やかに朝日を反射する海は気持ちがいい。

これで、ベイトの固まりが見つかって、大物が釣れれば言うことはない。

目指すポイントに、ベイトの影がある。

出船がゆっくりだっただけに、貴重な朝間詰めは集中して攻めたい。

ベイトの上を通る様に、船を流していく。

2流し目、ポイントから少し沖合に流れたところで、塩田さんにアタリが来た。

「おっ、あっ何か触った」

ジグに、ググッと何かが当たった様だが、針掛かりしなかった。

この頃から徐々にだが、北西の風が強くなって、白波が立ち始めた。

3流し目、流すコースを少し南側に替えると、またしても塩田さんにアタリ。

「又来た。あっ、外れた」

潮の色は良い。

動いているのは上り潮だ。

しかも、沖に向かって少しずつ払い出す、良い感じの潮だ。

「何で外れるんだ」

私のジグにも、何かがバイトしてくるが針に掛からない。

下の潮が動いていない…ジグが、軽く感じる様になった。

同時に、北西の強風が益々白波を高くしていく。

「塩田さん、暫く大島の岸寄りに移動しましょう」

船を、大島東側の風裏に、移動する。

移動の蔡も、船首から風を受け白波の飛沫が、船に被さってくる。

「凄い風ですね。風裏で少しでも風を避けて鯛ラバに替えましょう」



鯛ラバの最初のアタリは、ホウボウ。

テレビでは高級魚として、紹介されていたが、どうもそんな気がしない。

しかし、風避けのために大島の島陰に来たが、此処も北西の強風が吹き荒れている。

「塩田さん、風と闘いましょうか」

気持ちを切り替えて、水深70メートルのポイントに移動する。

ここには、次の難敵が待っていた。

ジグを海底付近に移るベイト目掛けて落としていく。

「あっ…ジグを取られた…」

塩田さんのジグが、サゴシに持って行かれた。

「また、サゴシか」

しかも、新しいジグを投入すると、直ぐにアタリが来て良型のサゴシが上がってきた。



その次も、サゴシが上がってきた。

サゴシの連発だ。

「今日は、風とサゴシとの戦いですね」

でも、その次のアタリは違っていた。



良型の鰺がきた。

「良かった。大きな鰺で刺身が食べられる」

その喜びが、次の獲物を呼び込んだ。



今度は、良型の鯖。

後は、狙いの青物が来れば…。

しかし、落ち着いて海の状況を見てみると、潮は上り潮だが底潮は余り動いていない感覚がある。

ジグが、軽く感じて性がない。

風で押されるから、ラインは出ていくが潮行き事態も、良い動きとはいえない。

風がなければ、ラインは真下に落ちていく感じだ。

「塩田さん、色は良いけれど、潮が動いてない感じですね」

「そうですね。そんな感じですね」

「潮に手を付けると、ぬるい風呂みたいな温かさはあるけれど、動きが良くないですね」

アタリがあっても、針に乗らない。

潮の動きに、原因があるのかも知れない。

この北西の強風が止んで、凪になったときに、どんなアタリが出てくるか。

明日に期待して、帰港することにした。

「風とサゴシとの戦いは、終了です」